医学研究科長ご挨拶
Greetings

下沖 収
SHIMOOKI Osamu
岩手医科大学大学院医学研究科では、医学・医療の未来を担う人材の育成を目指し、生命科学・社会医学・臨床医学の主要領域を網羅した教育・研究体制を整えています。修士・博士課程に加え、社会人大学院制度や秋入学制度を導入し、多様な学びの機会を提供し、学際的連携と先端設備による研究支援のもと、世界とつながる成果を生み出しています。教育面では履修管理システムや公開型試験を通じて、質の高い指導と公平な評価を実現。超高齢社会の課題に挑み、より良い医療の創造に貢献する「誠の医療人」を育てるため、皆様の熱意あるご入学を心よりお待ちしております。
医学研究科概要
Outline
博士課程では4年間、修士課程では2年間で先進の医科学を学び、自ら設定したテーマに基づいて研究し、学位論文にまとめます。大学院の卒業生は、自らの成果を活かして大学、研究所、医療現場など、さまざまな場所で活躍しています。
博士課程
博士課程には、臨床研修医の方も社会人の方も社会人大学院生として入学できます。専門医学領域と融合医学領域に多彩な分野を設定し、生命科学と地域医療の発展に貢献し、国際的な視野と高度の研究能力を備えた人材を育成します。
修士課程
修士課程には、社会人の方も社会人大学院生として入学できます。また、働きながら学位の取得が可能です。地域医療研究に貢献する生命科学研究者および研究的視点を持った高度医療技術者を育成します。
社会人特別選抜
働きながら教育を受け研究したい方のために夏期休暇や土日を利用した集中講義などの工夫をこらし、カリキュラムを編成しています。臨床研修医や医療関係者、行政職の方も、このプログラムを利用して大学院の教育を受けられます。
入学者数の推移(博士課程)

※在籍者数(令和7年5月1日現在)
博士課程109名、修士課程15名
学位授与者数

サポート
女性の出産・育児、生活費、奨学金の面でも一定の配慮がなされ、それぞれのライフスタイルに合わせた研究生活を送ることができます。
学納金など
平成23年度入学生より授業料を大幅に引き下げました。また、平成27年度入学生より、入学金(200,000円)を廃止しました。
長期履修制度
職業を有している等の事情により、定められた修業年限では大学院の教育課程の履修が困難な方に限り、標準修業年限を超えて、計画的に教育課程の修学を行うものです。
奨学金
日本学生支援機構大学院奨学金および岩手医科大学大学院奨学金(博士・修士課程:月額25,000円)があります。
履修プロセス・履修管理
Curriculum Management System
履修プロセス管理制度
履修プロセス管理制度とは
学生一人ひとりが、大学院で研究・研修する課題を自己申告し、それを審査員(アドバイザリーボード)が、履修課程で段階的に評価し、助言を与えることで、オーダーメードの履修過程を実現し、学位取得までの過程を支援する制度です。
目的
大学院では「研究計画の立案及び研究結果の評価ができる能力を涵養する」ことが目的であり、この学位の目的を達成するために、
- 複数の教員による指導体制を確立します。
- 研究計画調書を自己申告します。
- 調書に基づいて、審査員が研究の進捗状況を定期的に審査・助言します。
これらの方策により学位取得への過程を支援することが履修プロセス管理制度の目的です。
指導教員について
入学後に専攻分野の教員と協議し、研究内容に合致した指導教員を2名以上決めます(正を1名、副を1名以上)。
研究計画調書の作成
指導教員とともに2年後/4年後の到達目標達成に向けたロードマップを作成します。
審査について
作成した研究計画調書について、2~3段階の審査があります。各審査の実施期間は下表を参考にしてください。
| 修士課程 | 博士課程 | |
|---|---|---|
| 初期審査 | ー | 2年次末まで |
| 中間審査 | 1年次末まで | 3年次末まで |
| 最終審査 | 2年次2月 | 4年次2~3月 |
初期審査・中間審査
指導教員同席のもと研究計画調書の内容について、審査委員に対し口答で説明します。
最終試験
研究計画調書、申請する学位論文の内容等に基づき、研究の概要及び結果について発表します(公開)。最終試験で「合格」した者のみ学位論文の審査が認められます。
双方向履修管理システム
双方向履修管理システムとは
「履修プロセス管理制度」を支えるシステムとして、各種コミュニケーション機能を提供します。学生とその担当教員だけが利用できる専用掲示板を提供し、課題に関する質問だけでなく学生生活に関する不安などの問い合わせも受け付けることで、学生のメンタル面でのフォローを行います。
目的
本システムは、「履修プロセス管理制度」の「研究計画調書の作成」から「審査」まで、教員と学生との遣り取りをスムーズに行うことを目的に導入しております。投稿された新着状況に対して、素早く対応でき、4年後の学位申請に向けて、初期審査、中間審査を本システムで活用し、支援していきます。
メール通知機能
各コミュニティにメッセージが投稿されるとメールで通知されます。これにより、学生も教員も新着状況を素早く確認でき、見落とし等のトラブル解消にもつながります。(下の図)
研究内容
Research
基礎系
- 解剖学講座 人体発生学分野
- 解剖学講座 細胞生物学分野
- 生理学講座 統合生理学分野
- 生化学講座 分子医化学分野
- 微生物学講座 感染症学・免疫学分野
- 薬理学講座 情報伝達医学分野
- 病理学講座 機能病態学分野
- 法科学講座 法医学分野
- 衛生学公衆衛生学講座
- 医学教育学講座
臨床系
- 内科学講座 消化器内科分野
- 内科学講座 糖尿病・代謝・内分泌内科分野
- 内科学講座 腎・高血圧内科分野
- 内科学講座 循環器内科分野
- 内科学講座 呼吸器内科分野
- 内科学講座 リウマチ・膠原病・アレルギー内科分野
- 内科学講座 血液腫瘍内科分野
- 内科学講座 脳神経内科・老年科分野
- 外科学講座
- 脳神経外科学講座
- 心臓血管外科学講座
- 呼吸器外科学講座
- 整形外科学講座
- 形成外科学講座
- 産婦人科学講座
- 小児科学講座
- 耳鼻咽喉科頭頸部外科学講座
- 眼科学講座
- 皮膚科学講座
- 泌尿器科学講座
- 神経精神科学講座
- 放射線医学講座
- 麻酔学講座
- 臨床検査医学・感染症学講座
- 救急・災害医学講座
- 総合診療医学講座
- 病理診断学講座
- 臨床腫瘍学講座
- 医療安全学講座
- リハビリテーション医学講座
- 睡眠医療学科
- 臨床遺伝学科
- 緩和医療学科
- 放射線腫瘍学科



