皮膚科学講座

講座・分野紹介

皮膚科学講座では、皮膚と可視粘膜および付属器の構造と機能、さらに皮膚疾患の病態について学びます。皮膚疾患を①徴候と症状、②皮疹と病理学的所見、③原因、④治療に分類して考えます。皮膚疾患は非常に種類が多く、アトピー性皮膚炎をはじめとするアレルギー性皮膚疾患、膠原病、水疱症、角化症、色素異常症、良性腫瘍、悪性腫瘍、感染症、全身と皮膚等があります。研究は、これら各種皮膚疾患の発症機構の解明や新規治療薬開発につながることを目的とし、研究成果を臨床（患者）へ還元することを目指します。

主な研究内容

◇アトピー性皮膚炎の発症機序、ストレス、NK細胞の相互作用の検討

◇乾癬の最新治療と有効性の検討

◇ロドデノールにおける細胞障害性機構の解明

◇遺伝的背景がロドデノール誘発白斑の発症に及ぼす影響：NQO1遺伝子多型と白斑発症率相関の検証

◇ヒト悪性黒色腫におけるBcl2サブファミリーの蛋白発現の検討

◇βラパコンとNQO1誘導物質の併用投与における悪性黒色腫への影響

◇悪性黒色腫など各種皮膚悪性腫瘍の外科治療

◇悪性黒色腫に対する免疫チェックポイント阻害薬・低分子性分子標的薬・MEK 阻害薬による治療効果とこれら薬剤による副作用とその対策の研究

学生へのメッセージ

皮膚疾患の診断・高度治療が可能な人材を育成し、「皮膚科専門医」を取得できる臨床医を育成します。また、皮膚の研究・臨床に興味をもっている情熱のある方、他大学や他学部の卒業生も大歓迎です。当講座の見学、大学院への入学に関する相談等を希望される方、質問がある方は、下記メールアドレスまでお気軽にご連絡下さい。

e-mail：dermato@iwate-med.ac.jp