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内科学講座(消化器内科分野)

講座・分野紹介

消化管、肝胆膵疾患を中心とした内科学を対象とします。成人における消化管、肝臓、胆嚢、膵臓の診断と治療について系統的な知識と技能を習得し、病態の解明を研究テーマとします。具体的には胃癌、大腸癌の内視鏡診断とエピゲノム解析、本邦で増加しつつある潰瘍性大腸炎・クローン病の遺伝子解析、胆・膵疾患における内視鏡治療に関するエビデンスの構築、小腸疾患の診断体系確立、希少消化管疾患の病態解明、肝障害、肝不全、肝性脳症、ウイルス肝炎、代謝肝障害、循環障、自己免疫性肝障害、悪性腫瘍などを目標とし、臨床と研究の両面から、若手の教員が積極的に責任をもって指導します。
当分野では診療面でも教育面でも、実証に基づく医療を重視していますので、修得した知識、技術は日本中、世界中どこにでも通じる内容となるよう教室員全員が心がけています。同時に、患者さんが帰宅あるいは職場に復帰した時の生活にまで想いを巡らせられるような、教養を持った医師になれるよう訓練しています。

主な研究内容

・胃癌、大腸癌の内視鏡診断と治療

・遺伝性消化管疾患の遺伝子解析

・炎症性腸疾患の病態解明と治療

・胆膵疾患の画像診断と内視鏡治療

・小腸疾患の内視鏡診断

・炎症発癌の分子解析

・薬剤性消化管粘膜傷害の発生機序

・人工肝補助療法

・肝細胞死の機序と抗ストレス機構の研究

・ウイルス性慢性肝炎に対する抗ウイルス療法

・潜在性肝性脳症の機序および診断と治療法に関する研究

・進行肝癌の化学療法の効果に関する基礎的・臨床的研究

・脂肪性肝疾患の遺伝的素因とそれに基づいた治療・予防の研究

学生へのメッセージ

消化管の主な機能は、生命維持のために不可欠な消化・吸収です。すなわち、消化器は生きるための基本臓器といえます。一方、消化器は癌の発生が多いので、これらの早期発見、治療、あるいは予防などは重要な課題です。また、癌やウイルス感染症に加えて、原因不明で難治性に経過する炎症性ないし免疫疾患の有病者数は増加の一途をたどり、消化器の領域で極めて重要な疾患となりました。このように、消化器疾患は極めて有病率が高いといえます。内科学講座消化器内科分野では、消化器疾患に真摯に向き合い、画像診断と治療を学びながら、研究成果を世界に発信したいと考えています。よき臨床医を目指す方、研究に興味のある方をお待ちしています。