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医歯薬総合研究所(神経科学研究部門)

部門紹介

脳・神経領域には精神疾患や精神発達遅滞の発症メカニズムを始め、学習、記憶、認知、感情といった脳高次機能の仕組みについてもいまだ多くの謎が残されています。神経科学研究部門では、それらの分子機構を解明すべく「細胞骨格」を基盤とした研究を展開しています。細胞骨格は身体を構成する全ての細胞に存在し、細胞の形態と運動の調節を始めとして様々な細胞機能に重要かつ不可欠な役割を果たしています。神経細胞の移動による脳形成から神経突起伸長による回路網形成、そしてシナプス形成による情報伝達など、神経機能に重要な様々な現象に細胞骨格による制御が深く関わっています。先進的手法・機器を用いて主に遺伝子発現やタンパク質機能の変化の解析から、巧妙かつダイナミックな神経機能制御の分子メカニズム解明に向けて研究を行っています。

主な研究内容

◇精神的ストレスおよびストレスホルモンが大脳形成およびシナプス機能に与える影響に関する研究

◇幼少期のストレスがエピジェネティックな遺伝子発現制御を介して持続的に脳機能に影響を与える機序に関する研究

◇細胞骨格タンパク質による細胞形態・運動性制御に関する研究(がん細胞転移・浸潤と動脈硬化発症の分子メカニズムに関する研究)

◇細胞骨格によって活性制御される転写因子による遺伝子発現調節に関する研究

神経科学研究部門

学生へのメッセージ

研究においては生命現象に対峙する真摯な姿勢と柔軟な思考力が必要です。研究活動の中で得る様々な経験と深い専門知識・技術は医療現場でも活きていきます。目標に向けて熱意を持って取り組むことができる諸君を待っています。