新附属病院 開院

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新附属病院 開院

2019年9月21日、新しい附属病院が開院しました。

新附属病院は「患者さんにやさしい病院」をコンセプトに、病床数1,000床、手術室20室を備える国内最大級規模の病院として建設されました。病状の急変にも即座に対応できるよう「医師・医療人は患者さんのそばに」を理念に掲げ、医局を病棟に配置。外来では患者さんに負担をかけない動線にも配慮しています。最新鋭の医療機器をはじめ、高度救命救急センター、ドクターヘリポートの他、大規模災害などで外部からのエネルギー供給が途絶えた場合でも1週間は電力を供給できるエネルギーセンターも備えています。 ➢附属病院ホームページはこちら

概要

所在地 岩手県紫波郡矢巾町医大通二丁目1番1号
敷地面積 158,838.30㎡
延べ面積 病院本体約86,114.08㎡
最高高さ 50.80m
構造 RCST構法(柱:RCST造、梁:S造)、免震構造
階数 地上11階、地下階なし
病床数 1,000床(一般:932床、精神:68床)

岩手医科大学附属病院移転事業の共通コンセプト

  • 患者さんにやさしく、思いやりのある病院
  • 高度・先進的・専門的な医療ができる良質な病院
  • 災害に強く、環境にやさしい病院 ・地域の皆さまと密着した、信頼される病院
  • 人間性豊かな優れた医療人を育成できる病院
  • 矢巾と内丸で機能を分担し、それぞれ適切な医療を提供する病院

新附属病院建物のコンセプト

  1. 誰にでもわかりやすく、親しみやすい、安心感のある病院
  2. 高度な専門的・先進的医療の変化と成長に対応できる病院
  3. 災害時の安心・安全を確保し、省エネに配慮したエコホスピタル
  4. 「治療・教育・研究拠点」として入院・治療をトータルコーディネート
  5. 街並みの連続性を形成し、地域共存と町づくりを担う病院
  6. 学部と連携した連続性を持ちスタッフが働きやすい病院

施設紹介

1階エントランス

1階吹抜けラウンジ

1階図書コーナー

2階外来受付

2階外来診察室前

化学療法センター

4床病室

小児病棟廊下

小児病室

医 療 機 器

高度医療を担う附属病院は、大学病院として常に最先端医療へ対応するため、ハイブリッド手術室や放射線治療システム、CT装置など、いずれも高性能な医療機器を導入しています。患者さんの治療および、次代を担う医療従事者の教育、研究など、高度で先進的な環境での使命完遂を目指していきます。

ハイブリッド手術室
血管撮影装置を手術室に設置することより、画像下治療(IVR)と外科的手術を組み合わせて、大動脈ステントグラフトや経カテーテル大動脈弁置換術など低侵襲で高度な治療ができます。

CT装置
高速撮影及び低被ばく撮影が可能となります。息止めができない患者さんや、動きやすい小児でも鮮明な画像が得られ、特に心臓CTに威力を発揮します。

MRI装置
高磁場を使用することにより、高解像度の画像が得られ、診断精度が向上します。また、開口経が広く、検査時の閉塞感が緩和されます。

ハイブリッドCT装置
手術支援を考えた大開口径の設計で様々な生命維持装置をつけた状態での撮影が可能になります。また外部冷却方式を採用しクリーンな手術室を実現します。

高精度放射線治療装置
がんに対しピンポイントに照射する定位放射線治療や強度変調放射線治療(IMRT)、画像誘導放射線治療(IGRT)などの高精度治療を短時間かつ高精度で行うことができます。

病 院 機 能

県内で唯一の脳卒中ケアユニットの設置や、特定集中治療室などの重症系病床の増床により、特定機能病院としてより高度な医療を提供できるほか、緩和ケア病棟など、様々な病院機能が整備されています。また高度救命救急センターや総合周産期母子医療センターなど、救急医療の充実を図っています。

特定集中治療室
循環器統合集中治療室(CICU)
一般集中治療室(GICU)
小児集中治療室(PICU)
特定集中治療室には、一般集中治療室・小児集中治療室に加え、循環器系疾患に特化した循環器統合集中治療室を備え、手術後に高度な状態管理を要する、或いは重篤な症状を呈する患者さん等の高度かつ集中的な治療を行います。

ハイケアユニット(HCU)
診療科を問わず重症度が高く、高度な治療や看護ケア・処置が必要な患者さんや全身麻酔下の大手術後で術後管理が必要な患者さんを受け入れる病床です。

脳卒中ケアユニット(SCU)
急性期の脳血管障害(脳梗塞・脳出血、くも膜下出血など)の患者さんを受け入れる専用の病床です。脳卒中の専門知識を持つ経験豊富な医師、看護師、リハビリテーション技師らの専門チームにより、脳卒中の発症早期から24時間体制で集中的に治療を行います。

高度救命救急センター
救命救急センターのうち特に高度な診療機能を提供するものとして厚生労働大臣が定めるものであり、広範囲熱傷や四肢切断、急性中毒等の特殊疾病患者に対する救急医療が提供されます。

 

総合周産期母子医療センター
母体・胎児集中治療室(MFICU)
母体や胎児に合併症を有するハイリスク妊娠や、流早産の可能性の高い妊婦に対応する治療室です。救急車から直接搬入し、母体救命や高度な母体・胎児医療を行うことができます。
新生児集中治療室(NICU)
極低出生体重児や仮死新生児、重症心疾患、外科疾患など、集中治療が必要な患者さんを対象とした治療室です。
新生児治療回復室(GCU)
NICUで治療を受け、低出生体重から脱した新生児や状態が安定してきた新生児は、新生児治療回復室(GCU)や小児病棟に移動して引き続きケアを受ける場合もあります。

緩和ケア病棟
緩和ケアを専門的に提供する病棟です。この病棟は、一般病棟や住宅ケアでは対応困難な心身の苦痛がある患者さんへの対応や、人生の最期の時期を穏やかに迎えることを目的としています。

子どものこころ病棟
3歳から16歳未満の子どもの、こころや行動の問題全般を対象として診療する病棟です。ご家族や学校・地域のかかりつけ医の先生方と連携を取りながら問題解決のための診療を行います。

精神科急性期治療病棟
急性期の精神疾患に関するケアを行います。患者さんの状態に合わせて、多職種連携により急性期の症状の把握や対処、コンサルテーション、リエゾン精神医療を提供し、地域連携によるコミュニティケアへの導入を行います。

患者サポートセンター
患者サービスの向上および地域医療連携の更なる推進を図るため、附属病院1階に患者サポートセンターを設置しました。患者さんの相談窓口を一元化し、また地域の他医療施設が紹介しやすい仕組みを構築します。

近 隣 施 設

入院される患者さんや、お付き添いのご家族にも快適に過ごしていただくために様々な施設が配置されています。

トクタヴェール
附属病院を快適に利用していただくために、コンビニエンスストア・カフェ・フードコートなどを整備

■延床面積5,372㎡
■鉄骨造、地上3階建
■1階:コンビニ、カフェ、フードコート、ベーカリー、銀行他
■2階:事務局、学習スペース
■3階:講義室、学習スペース

コスモス館
調剤薬局、健康増進施設を整備

■延床面積1,674㎡
■鉄骨造、地上2階建
■1階:調剤薬局、健康増進施設
■2階:テナント施設

やはばなかよし保育園
本学の教職員が安心して子育てと仕事が両立できる環境づくりに向けて

■延床面積883㎡
■鉄骨造・一部木造、地上1階建

エネルギーセンター
附属病院で使用する電源および冷暖房などの熱源を供給するほか、隣接するドクターヘリ基地や岩手県立療育センター、盛岡となん支援学校に対して電源を供給します。大規模災害発生時や、外部エネルギー供給が途絶えた場合でも、エネルギーを1週間は供給できるよう計画。また矢巾町と、近隣住民の避難所として提供する防災協定を締結しています。

ホテルルートイン矢巾
-岩手医大病院-

県内最大級、病院敷地内にある利便性の高いホテルです

■延床面積7,494㎡
■鉄骨造、地下1階、地上10階建
■客室数 300室(459人)