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外科学講座

講座・分野紹介

外科学講座は、消化器外科(上部・下部消化管外科、肝胆膵外科)、乳腺外科、内分泌外科、小児外科に及ぶ広い領域の診療・研究を行っています。外科学の進むべき方向を意識しながら新しい変化に対応し、臨床現場で生じた疑問に対して基礎研究を通して解決することで、その成果を世界に向けて発信することができる国際性豊かな外科医を育成します。

主な研究内容

▸MASLD/MASHに対する減量・代謝改善手術の改善機序に関する研究

▸カルシニューリン阻害剤由来の腎障害に対するHIF-PH阻害剤の腎保護機序の解明

▸ctDNAモニタリングによる大腸癌遠隔転移巣治療後の微小残存病変の評価に関する研究

▸噴門側胃切除術の機能温存を有する再建法に関する研究

▸小児肥満症における新規肥満関連健康障害リスク評価システムの構築

▸肥満関連乳癌再発高リスクバイオマーカーの探索

高度臨床医育成分野

患者さんを全人的にとらえ、しかも治療・全身管理ができるオールラウンドの力を有する“臨床外科医”の育成を目指すともに、より高度な消化器外科専門医、小児外科専門医、乳腺外科専門医を取得できる高度臨床医を育成します。

外科学におけるトランスレーショナルリサーチ

(1)再発癌抑制、(2)癌の精密医療(Precision Medicine)と体液生検(Liquid Biopsy)、および (3)肝再生メカニズム解明について研究を行っています。がんゲノム医療や血液中の癌細胞由来のDNAを用いたLiquid biopsyの研究は、個々の患者さんの腫瘍に生じている遺伝子異常を血液中で確認することで、既存の腫瘍マーカーや画像診断に比べて、治療効果や予後の予測や再発の早期発見が可能であることを明らかにし、臨床応用しています。

 


遺伝子検査により個々の患者さんの癌に生じている変異を調べそれに基づいた治療をおこなうゲノム医療や癌細胞由来の血中遊離DNAであるCirculating tumor DNA (ctDNA)を用い微量癌細胞を診断するLiquid biopsyの臨床応用をめざした研究を行っています。画像で再発が診断される6か月前から、血液中の癌細胞由来DNA(ctDNA)が上昇しており、早期診断が可能になります。

学生へのメッセージ

外科学は非常にダイナミックな学問です。当講座で外科学実践の場に身を置き、その発展に寄与するための基礎・臨床研究を一緒に行いましょう。教育プログラムでは、個々の意向に沿った教育を実践し、基本領域の外科専門医、サブスペシャリティ領域の消化器外科専門医・小児外科専門医・乳腺外科専門医などの専門医取得にも配慮します。