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口腔生化学

学科目紹介

生化学は細胞の分子組成、生体成分の化学反応、生体化学反応の調節を研究する学問です。また、生化学の中で重要な位置を占める分子生物学は遺伝子の構造、機能、調節を明らかにする学問です。特に、歯科医学においては、口腔領域の物質の構造と機能を学び、口腔組織の機能を分子レベルで把握します。

主な研究内容

口腔組織由来細胞ならびに骨髄由来細胞を用いて細胞内シグナル伝達系を中心に研究を行い、口腔組織をはじめ全身の各組織再生や各種疾患発症の分子機構の解明を目指した研究を進めています。

<現在進めている具体的な研究項目>

  1. 靱帯由来細胞の増殖・分化の制御機構の解明(TGF-βスーパーファミリーとFGFファミリーの相互作用を中心に研究する)
  2. 骨髄由来間葉系幹細胞の経血管ホーミングメカニズムの解明と、ホーミング先での増殖、分化制御メカニズムの解明
  3. 骨髄由来破骨細胞前駆細胞の経血管ホーミングメカニズムの解明と、ホーミング先での増殖、分化制御メカニズムの解明
  4. 線維素溶解系が関与する骨代謝機構の解明
  5. 口腔腫瘍細胞の増殖、分化および細胞死の制御機構の解明
  6. 口腔扁平上皮がん細胞の移動、浸潤および転移とその制御機構の解明
  7. 口腔扁平上皮がん細胞における上皮間葉転換の制御機構の解明

学生へのメッセージ

学部学生時代から、医療に役立つ大発見をしてみたいと思っている人は、医・歯・薬の専門分野に関係なく、ぜひとも一度、こちらの教室に遊びに来てください。みなさんの先輩の大学院生の面々が、教科書に載るような大発見を目指して日々頑張っています。また、我々は、大学院修了時に各自が独立して研究を発案・進行できる力を身につけられることを目標にして指導しています。さらには、大学院修了後も、臨床や基礎の現場で最先端の歯科研究に興味を持ち、独自の研究を続けていけるように指導していきたいと思います。将来的には、基礎と臨床が融合し、教室間や学部間の壁のない横断的な研究・教育活動ができたらと思い、全教員が一丸となって頑張っています。ご来訪をお待ちしています。