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う蝕治療学(含 高度臨床歯科医育成コース)

学科目紹介

う蝕治療学分野では、保存修復学と歯内療法学を担当しています。保存修復学では虫歯や、磨耗、外傷によって歯の硬組織に生じた欠損を、コンポジットレジン(高分子材料)、セラミックス、金属などによって歯の形態と機能を回復する方法や、近年注目されている歯の漂白(ブリーチング)につい修得できます。歯内療法学では、歯髄疾患、根尖性歯周疾患、特に歯科用顕微鏡を用いた、歯内治療について修得できます。

主な研究内容

今日の一般歯科診療で広く用いられているコンポジットレジンについて、

  1. コンポジットレジン生体親和性について
    コンポジットレジンからの微量溶出成分の周囲組織への長期的影響について細胞内の防御機構にいかに影響を及ぼすかについて分子生物学的手法を用いて研究を行っています。
  2. 歯質接着性のメカニズムの解明
    象牙質への接着メカニズムを形態学的、理工学的に検討し、より確実に長期間安定した接着力を得られるコンポジットレジンの開発の基礎となる研究を行っています。
  3. 歯の漂白について
    歯の漂白効果についての臨床研究を本学倫理委員会の許可のもと行っています。

【指導内容】

上記1〜3について、実験計画の立案、実験手技、データ解析、プレゼンテーション資料作成、プレゼンテーション、論文作成について指導を行います。臨床では、総合歯科において外来診療を通じて、保存修復、歯内療法を主として、歯科内科と協力のもとに全身疾患との関わりを考慮しながら、より安全に歯科治療ができる歯科医師としての能力が身につくように指導します。

学生へのメッセージ

齲蝕治療学分野の大学院では、研究はもちろん保存治療を主とした歯科治療を修得します。歯科保存学会専門医の資格を取得できます。保存治療は歯科治療の基本をとなる重要な治療です。大学院でこの保存治療をしっかりと身に付けることはこれからの皆さんの歯科治療の礎となるもので、非常に有意義なものです。
研究成果の発表はIADRをはじめとした国際学会や国際誌を中心に、国内では歯科保存学会を中心に発表を行います。
何事にも疑問を持ち、積極的に解決していく方を歓迎します。