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医学研究科長メッセージ

岩手医科大学大学院医学研究科は、医学医療の教育研究拠点として社会に貢献するとともに、世界をリードする先端的生命科学研究者、豊かな倫理観と高度な医学知識・医療技術を併せもつ医療人・医学教育者の育成を目指しています。

本学の初代学長三田定則は、敗戦にうちひしがれた昭和23年に、「真理の探究に専心するときの気持ちは、純真無垢で邪悪な心が入り込む余地がないものであり、これを何度もくり返すことによって、人間として成長することができる」と述べて、医学研究を志す若者を鼓舞いたしました。そのマインドを受け継ぎ、医学研究科が昭和35年に開設され、平成17年度からは修士課程として医科学専攻が併設されました。現在までに1,700名を越える修了生を輩出しており、北東北の医療圏において先端医療の研究、開発と実践に先導的役割を担ってきました。

研究領域は基礎的な生命科学から社会医学、臨床医学分野(含、看護)と医学全般を広くカバーしています。4年制大学卒業者向けの修士課程と6年制大学(医学部、歯学部、薬学部など)卒業者や修士課程修了者向けの博士課程の2つを用意しております。また、どちらのコースにも、生涯学修の場を提供するということで社会人大学制度を導入しております。専門医志向の医師が増えたことに応じて、従来の研究者育成コースに加え、高度臨床医育成コースも用意しました(医師免許取得者が対象です)。今後、専門医制度は見直されることと思いますが、そうした変化に即時的に対応できるように、医学研究科に教務委員会を設けて、適宜、コースの見直しができるようにしております。

研究は、公的な資金を使って成果を公表するものですから、常に客観性と透明性が求められます。学位は、責任をもって研究の企画と遂行できる能力を有することを大学が保証するものです。そこで、学位審査にあたっては、研究指導者とは別の研究者が審査にあたるシステムを構築しました。また、大学院の初期から研究計画と遂行状況を第三者がチェックできるようにしております。言い替えれば、大学院生の成長を複数の教員によって評価しているのです。

本学は医療系学部がそれぞれ独立した研究科を有しておりますが、基礎医学系は共同キャンパス共同研究棟に収まっておりますから、医学研究科の学生でも他学部の教員から親しく指導を受ける環境が整っております。また、医歯薬総合研究所生命科学技術支援センターを利用すると、技術員の支援により遺伝子解析や電子顕微鏡観察、レーザー顕微鏡観察などができるようになっております。大学全体で若き研究者をサポートするようになっているのです。

本学の大学院は、生涯にわたって自律的に真理の探究に勤しむことのできる方を養成いたします。真理を探究して、世界初の発見をすることで、私たちはかけがえのない自己肯定感を得る事ができます。医療人として一流のプロフェッショナルを目指す方々のご入学を心から願っております。

医学研究科長 佐藤 洋一(医学教育学講座 教授)

岩手に根ざし、世界を視野に