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解剖学講座(細胞生物学分野)

講座・分野紹介

生きた状態の細胞・組織を「観る・測る」というのがメインテーマの研究室です。もっぱら、細胞内カルシウム変動の可視化を、レーザー顕微鏡や蛍光顕微鏡を使っておこなってきましたが、更に種々の細胞内情報伝達系の変化を測定する方法を模索しています。ヒトの体は異種の多様な細胞から構成されています。そこで私たちは、細胞生物学で一般的な培養細胞に加え、本来の組織形態を保ったままのイメージングを志向しています。言ってみれば、「動的組織学」を創造しようとしている研究室です。

主な研究内容

ほとんど全ての細胞活動に関与するといわれる細胞内カルシウムイオン変動を画像として取得し、細胞の反応性を空間的・時間的に解析しています。観ている組織は、各種外分泌腺、神経感覚上皮、角膜上皮、脳や冠状動脈の最終枝、神経節、疎性結合組織など、多岐にわたっています。

研究が進むにつれて、同一の細胞種でも、おかれている状況が異なれば反応性が著しく異なることがわかってきました。私たちのおこなっている「動的組織学」は、生物学のトレンディーなテーマの一つである「生命現象の多様性の認識」に最も効果的なものかもしれません。

例えば、細胞分裂期の細胞は、刺激を受けたあとのカルシウム濃度上昇が維持されないことがあります(下図)。これは細胞内カルシウムイオンの貯蔵場が枯渇した後の補充機構が働いていないためであることがわかりました。更にそれは、微小管の配列が静止期と分裂期では異なっていることに起因することが推察されました。細胞生物学分野

学生へのメッセージ

各細胞は多様な反応を示しますが、その事には普遍的なメカニズムを持っています。病気も多様な展開を辿りますが、その中には何らかの法則が隠れているはずです。

そうしたものを一緒に「観て」みませんか?