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医歯薬総合研究所(高エネルギー医学研究部門)

部門紹介

本学サイクロトロンセンターは、PET(陽電子核医学)とPIXE(粒子励起X線分光分析)を提供する我国唯一の全国共同利用施設として平成2年に開設されました。PETにおいては他施設では使えない種々の薬剤を用いた研究や、PETの定量値校正の中心的研究が高く評価され、PIXEにおいては医学研究のみならず、環境科学・地球科学から考古学に及ぶ多分野で利用され、多くの国際機関との協力のもと、世界の中心的施設として成果が上げられています。

主な研究内容

○PETによる研究

当センターは種々の薬剤が使用可能な数少ない施設であり、腫瘍診断においても、糖代謝・リン脂質代謝・蛋白合成・低酸素状態等を反映する薬剤等を駆使し、多角的な診断が可能、それらの特徴を生かし我国をリードする臨床研究が行われてきました。特に頭頸部腫瘍のリンパ節転移、腫瘍の治療効果判定などの研究が、高い評価を得ています。脳に関しては各神経受容体結合能の定量的評価も可能であり、脳血管障害、認知症、精神疾患、肝性脳症など、多くの独創的な研究が行われ、腫瘍の低酸素イメージングやアルツハイマー病の本邦有数のPET診断も行われています。

○PIXEによる研究

世界の研究機関との共同研究が多分野で行われています。1mg・1μL以下の微小検体・生きた試料の定量分析法など、独自の手法が多数確立され応用されています。またアジア数十カ国における有害元素による環境汚染調査研究、さらに今回の津波で堆積したヘドロによる健康被害などの研究が行われています。高エネルギー

学生へのメッセージ

当センターは日本有数の加速器共同利用施設であり、北東北では「高エネルギー」を用いた多分野の研究を行う唯一の施設です。最新の3D-PET/CTも導入され、また新放射性薬剤も次々と利用可能となり、他施設ではできない臨床研究が可能です。PIXEにおいても世界中で最もアクティヴな施設として注目されています。最も重要なことは、「大学院の皆さんが希望すれば、いつでも当施設が利用できる」、ということです。我々と一緒に、世界をリードする研究をやってみませんか?