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病理学講座(機能病態学分野)

講座・分野紹介

病理学は、病気の原因・発生機序を研究対象とした学問です。肉眼観察・光学顕微鏡・電子顕微鏡などの形態学的手法を用いて発展してきた学問ですが、免疫染色・RNA in situ hybridization法・Fluorescence in situ hybridization法(FISH法)などの分子生物学的手法も近年では頻用されます。人体から採取された材料について肉眼・光学顕微鏡・電子顕微鏡を用いて病変の有無や種類を確定する病理診断学のみならず、ほぼすべての臨床科の基礎・根底に関わる分野です。

主な研究内容

一般的な分子生物学的・免疫学的・病理学的手法を用いて、以下のテーマで研究しています。

1.マスト細胞(肥満細胞)の生理学的意義の探求

2.マスト細胞(肥満細胞)のアレルギー疾患・非アレルギー疾患における病理学的役割の解明

3.マスト細胞(肥満細胞)の比較免疫学的探求(ホヤ・ヤツメウナギ・ニワトリなど)

4.ランゲルハンス細胞およびランゲルハンス組織球症の分子生物学的研究

4.NK細胞の分子生物学的研究

 

ヒト不妊患者のうち、ステロイド長期使用患者(自己免疫疾患・移植後)では子宮内膜でのマスト細胞の著減がみられた(左:経産婦・ステロイド使用無しの不妊症患者・ステロイド使用有りの不妊症患者の子宮内膜マスト細胞数、右:それぞれの代表面)

学生へのメッセージ

病理学は、光学顕微鏡で形態を評価するのみの学問から、遺伝子パネルなどの分子生物学的知識がないと理解・研究できない学問へ進化しています。当科での研究は、その知識を実地で学ぶことが出来、病理学のみならず多くの臨床科で有用な知識を得られると考えています。