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既知医薬資源から新たな高血圧治療薬シーズを発見〜砂糖をはずすと作用が変わる?〜

岩手医科大学薬学部、東北大学大学院理学研究科化学専攻および東京工科大学応用生物学部の研究グループは、古くから知られている植物由来の強心配糖体から糖部を切断する容易な操作で得られる「ウアバゲニン」という化合物が、副作用の少ない新たな医薬資源となることを明らかにしました。
このウアバゲニンは、核内受容体の一種である肝X受容体に選択的に結合しますが、同受容体に結合する既知化合物が一般的に示す脂肪肝誘導などの副作用を示さないユニークな特徴を持ちます。一方で、ウアバゲニンは、腎臓の尿細管に発現しているナトリウムチャネルの発現を抑制します。ナトリウムチャネルの発現量低下は利尿作用に繋がり、血圧低下に繋がります。すなわち、ウアバゲニンは副作用を示さない高血圧治療薬開発のシーズとして期待されます。
本研究成果は、平成30年2月2日10時(英国時間)に英国科学雑誌Scientific Reports (Springer Nature)に掲載されました。また、薬事日報(2018.2.21版)にも取り上げられました。

<本研究に関するお問い合わせ先>
岩手医科大学薬学部 有機合成化学講座
田村 理(たむら さとる)
電話:019-651-5110(内線5272)