東日本大震災・大津波被災後の社会的孤立と抑うつ症状との関連が明らかに ―岩手県における東北メディカル・メガバンク計画地域住民コホート調査縦断解析による検討―
岩手医科大学いわて東北メディカル・メガバンク機構(IMM)と、IMM臨床研究・疫学研究部門の事崎由佳講師と丹野高三教授を中心とした研究チームは、岩手県における東日本大震災の被災地域住民のうち、東北メディカル・メガバンク計画地域住民コホート調査(TMM CommCohort Study)のデータを用いて、過去の災害経験が社会的孤立の変化と抑うつ症状の関連に及ぼす影響について検討し、被災地に住む人々のうち、家屋被害や家族の死を経験した人のみならず、家屋被害や家族の死を経験していない人においても、新たな社会的孤立や継続的な社会的孤立が抑うつのリスクと関連していることを明らかにしました。
本研究成果は、国際科学雑誌 BMC Public Healthに2023年6月20日付(オンライン公開)で掲載されました(https://bmcpublichealth.biomedcentral.com/articles/10.1186/s12889-023-16082-z)。