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国際宇宙ステーションでのタンパク質結晶生成実験結果から、 タンパク質やペプチドを栄養源とする歯周病原因菌の生育に重要な ペプチド分解酵素 DPP11の立体構造および基質認識機構を解明

 本学薬学部の阪本泰光 助教と昭和大学薬学部の田中信忠 准教授、長岡技術科学大学工学部の小笠原渉 准教授、宇宙航空研究開発機構(JAXA)太田和敬 主任開発員らの研究グループは、国際宇宙ステーション・「きぼう」日本実験棟での高品質タンパク質結晶生成宇宙実験を通じて、世界で初めて、歯周病原因菌の生育に重要なペプチド分解酵素DPP11の詳細な立体構造を明らかにしました。得られた構造から、歯周病原因菌がDPP11を使って、病原菌の外側から取り込んだエネルギー源をどのようにして吸収できる形に変換しているかを解明し、歯周病の治療薬開発につながる重要な知見を得ました。この研究成果を通じて、歯周病原因菌だけでなく、タンパク質やペプチドを栄養源とする糖非発酵性病原菌に対する新たな抗菌薬開発の進展も期待できます。

※ DPP11: 歯周病原因菌が作り出すペプチド分解酵素

 本研究成果は、6月9日18時(日本時間)に「Scientific Reports」(Nature Publishing Group)に掲載されました。

プレスリリース資料はこちら(PDFファイル)

Scientific Reportsに掲載された論文はこちら(nature.com)

 

<本研究に関するお問い合わせ先>

岩手医科大学薬学部 構造生物薬学講座

助教 阪本 泰光

電話:019-651-5111(内線5284、5283)