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国際宇宙ステーションでのタンパク質結晶生成実験結果から、世界で初めて、多剤耐性菌・歯周病菌の生育に重要なファミリーS46ペプチダーゼに属する 酵素の立体構造および基質認識機構を解明

 本学薬学部の阪本泰光 助教と昭和大学薬学部の田中信忠 准教授、長岡技術科学大学工学部の小笠原渉 准教授、宇宙航空研究開発機構(JAXA)太田和敬 主任開発員らの研究グループは、多剤耐性菌や歯周病菌のペプチド代謝に重要な役割を果たす酵素と非常によく似た構造と機能を持つペプチド分解酵素 DAP BIIを、国際宇宙ステーション(ISS)「きぼう」日本実験棟において結晶化させ、得られた結晶のX線結晶構造解析により、DAP BIIの立体構造とペプチド分解機構を解明しました。

 様々な抗菌薬に耐性を獲得した多剤耐性菌は、院内感染症の原因のひとつとなっており、その治療は困難です。本研究の成果は、既存の抗菌薬と異なる仕組みで多剤耐性菌や歯周病菌に対して作用する抗菌薬の開発に役立ちます。

 本研究成果は、5月15日18時(日本時間)に「Scientific Reports」(Nature Publishing Group)に掲載されました。

プレスリリース資料はこちら(PDFファイル)

Scientific Reportsに掲載された論文はこちら(nature.com)

 

<本研究に関するお問い合わせ先>    

岩手医科大学薬学部 構造生物薬学講座

助教 阪本 泰光         

電話:019-651-5111(内線5284)