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臨床医化学講座

伝統ある岩手医科大学における薬学部。臨床医化学講座は医療薬学系の講義・実習,研究を通して,薬学と医学とをつなぐ役を担っています。

教授からのひとこと

那谷耕司 教授

那谷耕司 教授

一般には薬学部=薬剤師、薬剤師=「くすり」のプロというイメージをお持ちかもしれません。しかしながら、「くすり」を考える背景として病気の理解は必須です。臨床医化学講座では医学部・薬学部で長年研究・教育を行ってきた教員により、病気の原因、病態、検査法、治療法について講義・実習を行っています。今求められるのは「くすり」だけでなく病気を理解している薬剤師です。
生活習慣病の欧米化によって増加の一途をたどっている糖尿病の治療は,現代医学における最重要課題の一つですが,糖尿病については未だわからない点が多く残されています。臨床医化学講座では血糖値を下げる唯一のホルモン,インスリンを産生・分泌する膵β細胞のインスリン分泌機構,増殖に関する研究,膵β細胞の再生・増殖を促進する遺伝子Reg(Regenerating gene)に関する研究を進めることで,新たな糖尿病治療の開発を目指しています。

講座の基本理念

臨床医化学講座には、医化学、すなわち医学を化学の視点からから解析する学問の姿勢が基本にあります。生命は様々な化学反応の場であり、現在では病気・医療・薬の多くが化学の言葉で語られています。我々は、生命・病気・薬の作用について、生化学的解析を中心とした幅広い視点から研究を行い、医療に役立てることを目指しています。

主な研究内容

  1. インスリン産生膵β細胞の再生増殖因子Reg(Regnerating gene)蛋白質の機能解析
  2. インスリン産生膵β細胞の増殖、機能における糖鎖の役割の解明
  3. 薬用資源植物の進化・系統・分類関係の解析
  4. クロルプロマジン作用機構の分子遺伝学的解析