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薬剤治療学分野

薬剤治療学分野では、「遺伝子改変マウス」を用いて、循環器疾患、神経疾患および感覚器疾患の成り立ちを解明し、新しい治療薬の開発と病気の予防に役立つ研究をしています。研究心のある薬剤師が誕生する「場と時」を提供していきたいので、若いエネルギーの注入を待っています。

分野からのひとこと

三部 篤

三部 篤 教授

世の中にはまだまだ治療法が存在しない病気(難治性疾患)が沢山あります。我々薬剤治療学分野では、心臓疾患、神経疾患および感覚器疾患の疾患モデルを作製して、新しい治療薬の開発と病気の予防に役立つ研究をしています。共に学び研究しながら、好奇心と研究心が旺盛で、生命に真摯に向き合う、品格のある医療人を育てたいと思っていますので、興味のある方は是非お立ち寄り下さい。
また、薬剤治療学分野では、薬剤師の地域社会への貢献に関しても積極的に関わるようにしています。特に、学校薬剤師に関しては、所属教員が実際に活動しています。そのため、研究室で行う基礎的な薬学研究だけでなく、教員の学校薬剤師としての活動に帯同することにより、地域社会の中の医療人としての視点からも物事を考えることができるような薬剤師育成を目指しています。

分野の基本理念

薬剤治療学分野では、医学・薬学研究を通して、病気の発症過程を解明し、治療薬の開発や病気の予防に役立てたいと考えています。そのために創薬・育薬へ向けた考え方を、様々な実験系を用いた基礎研究を行いながら習得していきます。また、薬剤師の地域社会への貢献に関しても、学校薬剤師としての実際の活動を通じて、学んでいきます。

主な研究内容

  1. 異常タンパク質関連難治療性疾患研究
    難治性疾患の多くは、正常な立体構造を保てない異常タンパク質がその病態に関わっています。異常タンパク質を原因とする疾患(心筋症や神経筋疾患)の病態を分子レベル、細胞レベル、動物レベルで検討し、その知見を基に新規治療法の開発を試みています。
  2. 白内障の発症機序の解明と治療薬の探索
    白内障は、水晶体が混濁し、視力障害などが発症する疾患です。白内障の発症原因として、紫外線への曝露が知られています。我々は、様々な遺伝子改変マウスを用いて紫外線誘発白内障の発症機序を詳細に解明し、白内障の新規治療法の開発を目指しています。
  3. 胎児の成長・発達に影響を及ぼす研究
    薬物、環境因子や嗜好品が発生段階および組織形成に影響を及ぼすことはよく知られています。しかし、これらの物質がどの段階で、どの細胞に影響を及ぼし、形態形成に影響しているかは殆ど明らかにされていません。本分野では、各組織における特異的細胞の分化に対する薬物およびその他の因子の効果を様々な実験で検討し、標的細胞および作用時期を明らかにすることを目標に研究を行っています。

 

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