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臨床医化学分野

6年制薬学部においては,「くすり」についての専門知識だけでなく,病態や治療についてのより深い知識の習得が求められています。臨床医化学分野では疾病全般について,原因,病態,検査,治療に関する講義・実習を通して,病態,治療にも精通した薬学研究者および薬剤師の育成を目指しています。研究面では,がん,神経変性疾患,敗血症など,アンメットメディカルニーズの高い疾患に対する創薬研究を行っています。

分野からのひとこと

野口 拓也 教授

国民の2人に1人が罹患するがん,65歳以上の罹患者が2050年までに3倍増えると予測されているアルツハイマー病,毎年日本で10万人の死亡者を出している敗血症は,人類が克服すべき喫緊の課題といえます。臨床医化学分野では,これら疾患の分子病態を解析することで,より良い治療法の開発や画期的な薬剤を創り出すための基礎研究を行っています。

 

 

 

分野の基本理念

臨床医化学分野には,医学を生化学の視点から解析する医化学の姿勢が基本にあります。医化学の知識や思考,実験手法を駆使することで,疾病の根底にある原因を分子レベルで解き明かすことができます。また,医化学研究は,新しい治療法や医薬品を開発するための基盤にもなります。従って,医化学研究はあらゆる領域の医学・薬学研究の基礎となります。臨床医化学分野では,リサーチマインドの涵養はもちろん,研究を介して自分と真摯に向き合うことで自己成長を図ります。創薬を目指した医化学研究を推進し,学部生のうちに医化学研究の最前線に立つことを目指します。きめ細かな指導でこれら目標の実現を支援し,社会が求める薬学研究者や薬剤師の輩出に努めます。

主な研究内容

  1. 複合的ストレス受容体の機能解析
  2. 創薬標的の創出を目指したシグナル伝達研究
  3. 疾患治療薬開発を目指した創薬シーズの探索