眼科学講座
眼科学の基礎的知識と技能を修得し,高齢化社会の眼科疾患体系に対処できる医師を育成します。講義では,症例を通じて解剖,生理,病態を習得するよう指導します。臨床実習を重視し,問診,検査,処置,顕微鏡手術にも許容範囲で積極的に参加してもらい,実践教育を進めます。
講座・教室からひとこと
眼科学講座では教育として,学生には「見えること」の素晴らしさが,眼から中枢までどんな仕組みで行われているのか,これが種々の眼疾患でどのように損なわれ,それをどう治療していくのかを,具体例による講義と体験を重視した実習によって学習させ,医師としての眼科領域の基本的概念が身に付くように教育しています。卒業後には眼科専門医として最新で高度な医療の実践が可能となるレベルまで濃密な指導を行っています。研究面では,日頃から旺盛な探求心が育ち,結果として国際的に通用する研究成果が自主的に生まれるような環境を整え,その実績が積み重なっています。
附属病院での診療も広範囲な眼疾患を対象とし,教育と研究とが反映された新進の医療が誠意をもって行われ,地域住民に貢献できるよう努力しおり,その実績は各方面から高く評価されております。
講座・教室の基本理念
眼科学とは視機能の回復,改善,維持および失明の予防を目的として,視器および視覚系,眼付属器の構造と機能を理解し,その病態を把握して診療・治療を行い,より良い視覚の質(quality of vision)を提供するための知識と技能の体系です.視覚の生理学および視覚障害につながる視覚器あるいは眼付属器の疾患の理解とそれらの適切な診断,治療の考え方について修得します。
主な研究内容および診療内容
- 網膜と視路および視中枢の電気生理
- 網膜および視中枢における視覚情報の処理機構
- 神経疾患における視機能,眼球運動および瞳孔の病態
- 角膜並びに角膜移植に関する組織学,免疫学
- 網膜変性性疾患の病態と治療
- 加齢による網脈絡膜疾患の病態と治療
- 白内障,眼内レンズ手術
- 脈絡膜の循環,病態の解析,網膜代謝への影響
- 緑内障の病態と治療
- 弱視,両眼視および立体視に関する生理学,病態と治療