薬理学講座 [病態制御学分野]
薬理学は薬物治療の基礎を支える学問です。薬物がどのように生体に作用するかを追究し、生命現象や病態への理解を深めます。薬物の新たな振る舞いが見出されると、治療薬や治療法の開発基盤となり、個々の患者さんに最適な治療を提供することにつながります。
講座・教室からひとこと

中村 正帆 教授
当分野には現在、中村正帆教授、田村晴希講師、山田ありさ助教の3名の教員が所属しています。授業では歯学部2年次・3年次の薬理学教育を担当しています。薬物治療の実践につながるように、能動的な学修方略を積極的に取り入れています。研究では行動薬理学的手法を用いて、吸入麻酔薬の作用機序、睡眠覚醒系の調節機構、神経疾患治療薬の開発などに取り組んでいます。研究をはじめてみたい学生の皆さんや、領域を超えた共同研究のご提案を歓迎しております。いつでもお気軽に研究室にお越しください。
講座・教室の基本理念
・自律的な学修を支援し、学修者の能力を涵養する。
・自然現象や生命現象と真摯に向き合い、公正で誠実な研究活動を展開する。
・幅広い人々と対話することで、教育と研究の輪を広げる。
主な研究内容および診療内容
1.全身麻酔薬の作用機序に関わる神経回路の同定と機能解析
2.睡眠覚醒に関わる神経回路の同定と機能解析
3.覚醒神経系を標的とした創薬と疾患モデルへの適応
4.周術期認知機能障害に関わる神経回路の同定と予防法の基盤開発
5.薬理学教育の開発と評価