外国語学科 [英語分野]
本分野では、第1学年必修科目として「English Speaking and Listening」と「English Reading and Writing」(医・歯・薬・看護学部)、選択必修科目として「実践英語」、「英語学」、「科学英語」を担当します。専門課程においても「医学英語入門」(医学部2年)、「医学英語」(医学部3年)、「医療英語」(看護学部2年)を開講しています。さらに、「専門英語(2年)」(歯学部2年)、「専門英語(4年)」(歯学部4年)、「薬学英語Ⅰ・Ⅱ」(薬学部2年)の一部を担当します。各授業を通じて実践に重点を置き、英語を効果的に運用できる医療人の養成を目指します。また、将来グローバル社会で活躍を期待される全学部の医学生を対象に年に一度海外外国語研修を実施し、異文化交流を通じて相互に理解し合う能力を育成する機会も提供しています。
講座・教室からひとこと
英語はコミュニケーションのための道具です。英語が共通語ともいえる今のグローバル社会において問われることは「英語について何を知っているのか」ではなく、「英語を使って何ができるのか」なのです。正確な文法や発音を目指す必要はないとは言いませんが、それ以前の問題は、英語を通じて言いたいこと、考えていることを相手に伝えることができ、相手が言う(書く)ことを理解できるかどうかです。また、記事や論文などを読む際、講演などを聴く際、その内容を日本語に訳すのではなく、英語を読んで(聞いて)必要な情報を収集し整理できるようになることは、英語の勉強の目的です。ネイティヴ並の英語の理解力に達しないと日本の医療人として活躍できないわけではもちろんありませんが、英語が上達すればするほどキャリアの扉が開き、医療人としての将来の力に繋がります。
講座・教室の基本理念
世界の共通語としての役割を果たしている英語に接する機会は、今後、ますます多くなっていくでしょう。その時のために、本分野は有機的に4技能(読む・聞く・書く・話す)を高める場を提供し、英語を目にしても耳にしても、臆せず対処できる能力の養成に努めます。授業では「知識を増やす」より、「スキルを養う」ことに取り組み、英語での問診、薬の説明、病院内案内などから、英語論文の読み書きや口頭発表の技術にいたるまで、学生が医療人に必要とされる実践的なスキルを修得することを目的とします。
主な研究内容
- TESOL(英語授業法)に関する研究
- English for Medical Purposes (医学英語)に関する研究
- Content and Language Integrated Learning (内容言語統合型学習)に関する研究
- G. Greene, E. Waugh, T. S. Eliotなど20世紀イギリス・アイルランドにおけるキリスト教文学研究
- Narrative Medicineと文学に関する研究
- 英文学を用いた医療倫理教育の実践
- 音声学・音韻論における英語の諸現象の分析と、それらの英語学習への活用法の研究
- 英語学習者の動機づけに関する研究