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本学の名誉を棄損するSNSでの投稿に関する事実関係について

岩手医科大学 学長 小笠原邦昭

岩手医科大学医歯薬総合研究所生体情報解析部門の元教授であり2025年12月10日に辞職した清水厚志氏は、Xにおける同氏のアカウント「@atushi_ngs」で、「12月10日で退職し、岩手医科大学での13年弱の勤務を終えました。(中略)ゲノムコホート研究を推進しましたが、講座もなくなり、コホート研究もできなくなり、大学発ベンチャーの活動も止められました。」(参考1)と本学の名誉を棄損する事実と異なる内容の記事を記載しました。当初は黙認していました。しかし、この内容と共に他の事実と異なる内容が付け加えられて拡散され、当大学の事業推進に多大なる影響を与えております。そこで、ここに清水厚志氏のXにおける内容に関し、真実を記載します。なお、Xにこの記事を記載した方が岩手医科大学医歯薬総合研究所生体情報解析部門の元教授である清水厚志氏と同一人物であることは、同じアカウント「@atushi_ngs」で「本日から東北大学の国際卓越教授として着任しました。改めて東北メディカルメガバンク機構にてゲノム・オミックスデータと疫学データを用いた研究と社会実装に尽力します」(参考2)と記載している内容から判断しました。

 

講座もなくなり:たしかに、2025年10月17日に「医歯薬総合研究所の改編について」という通知を学長名で発出しており、清水厚志氏の所属する生体情報解析部門は、基盤的研究部門に改編しております。改編後、清水厚志氏はこの基盤的研究部門における教授であり、その部下も職位を変えずに基盤的研究部門に横滑りしています。ラボもそのまま使用できるようにしておりました。ですので、「講座もなくなり」は事実ではなく、「組織の改編にともない生体情報解析部門から基盤的研究部門に移った」が事実です。基盤的研究部門において研究が可能でした。

ちなみに、医歯薬総合研究所を改編した理由等は、https://www.iwate-med.ac.jp/research/vision/にある医歯薬総合研究所 紹介冊子(PDF)をご覧ください。なお、プレスに関しては、https://topics.smt.docomo.ne.jp/article/menkoi_tv/region/menkoi_tv-27812あるいはhttps://news.yahoo.co.jp/articles/84c57fe707c19c587d7ef4711d49a31499f578a6をご覧ください。

 

コホート研究もできなくなり:清水厚志氏は岩手医科大学における医歯薬総合研究所生体情報解析部門教授であるとともに「いわて東北メディカルメガバンク」の生体情報解析部門の部門長でした。清水厚志氏の退職4か月後の2026年4月に旧生体情報解析部門と旧メガバンク・データ管理部門を統合し、バイオバンク利活用推進部門にし、部門長は西谷直之氏に変わっております。バイオバンク利活用推進部門は現在も活動を続けております(https://iwate-megabank.org/about/departments/biobanking/)。したがって、清水厚志氏の退職前後で、「いわて東北メディカルメガバンク」の生体情報解析部門がなくなり、コホート研究ができなくなった事実はありません。

 

大学発ベンチャーの活動も止められました:「エピクロノス株式会社」は確かに「岩手医科大学初の認定ベンチャーとして、(中略)社会実装する新会社を設立しました」(https://www.amed.go.jp/news/seika/files/000119908.pdf)とプレスリリースしています。しかし、「国税庁 法人番号公表サイト」(https://www.houjin-bangou.nta.go.jp/henkorireki-johoto.html?selHouzinNo=6010401176333)によると、「エピクロノス株式会社 (https://prtimes.jp/main/html/searchrlp/company_id/140307 ) 代表者名 清水厚志」(参考3)は令和7年10月6日をもって「株式会社カケルAI」に名称変更をしています。「変更の事由」は「商号又は名称の変更」となっています。法人番号は「6010401176333」と同じですので、同一の法人とみなされます。さらに、「株式会社カケルAI」のホームページ(https://initial.inc/companies/A-XNPPY)では、「代表者名 清水 厚志」と記載されています(参考4-1・4-2)。以上のことから、清水厚志氏の大学発ベンチャーの活動は止まっておらず、「大学発ベンチャーの活動も止められました」は虚偽と認められます。

 

なお、岩手医科大学の在職中に清水厚志氏から「『エピクロノス株式会社』の本社は東京都にあるが、『エピゲノムによる生物学的年齢の推定、並びに疾患マーカーを社会実装』するために、解析装置等を自己資金数千万円で用意するので、岩手医科大学内に解析室を用意していただきたい」との要望をいただいていました。「解析装置等を自己資金数千万円で用意する」を鑑みて、念のために「エピクロノス株式会社」の「事業計画書」と「収入と支出の詳細がわかるもの(「損益計算書(P/L)」と「キャッシュフロー計算書(CF)」等)」を提出していただきたいとお願いしたところ、数日後に「『エピクロノス株式会社』は潰しました」という回答を清水厚志氏本人からもらいました。以上から、「『エピクロノス株式会社』は潰しました」は清水厚志氏自身の意思で行ったことであり、「株式会社カケルAI」への名称変更も清水厚志氏自身の意思で行ったことです。ましてや、「大学発ベンチャーの活動も止められました」はあきらかな虚偽です。

最後に、SNS等ではXにおける清水厚志氏の記載を受けて、「岩手医科大学が清水厚志氏をやめさせた」というような本学の名誉を棄損する事実と異なる内容が流布されております。清水厚志氏は、自ら辞職したものであり、それは彼の退職通知にも記載されています。本学の名誉を守るために上記の情報開示をさせていただきました。なお、岩手医科大学としても、今回の事案を重く受け止めており、今後法的手段も考えています。

       以上

参考1

参考2

参考3

 

 

参考4-1

参考4-2