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臨床遺伝学科

当科は2011年7月に新設された臨床診療学科です。ヒトゲノム解析が終了し、またSNP(一塩基多型)解析やDNAマイクロアレイなどの検査法普及により、多くの医学領域において遺伝学的な関与が明らかにされており、これまで遺伝的な関連性が少ないと思われていた疾患への遺伝学的解析が次々と行われる様になってきております。当科では多様化する遺伝相談(カウンセリング)への対応、より高度な専門レベルでの遺伝診療への対応などが可能な臨床における遺伝スペシャリストの育成を行います。

講座・教室からひとこと

図2

福島 明宗 教授

遺伝関連の話題が日常生活内においても取り上げられ、医療分野においては各種遺伝子検査やそれに伴う個別化(オーダーメード)医療が標準的医療になりつつあります。一方で遺伝情報の解釈は未だ難解であり、さらにその結果が当事者本人のみならず、親兄弟、配偶者、子供にまで影響を及ぼす場合があり、これらを常に念頭に置いた医療を行っていく必要があります。当科ではこれらの状況に対応可能な遺伝医療マインドを身につけた臨床医および臨床研究者の育成を目指しております。

 

講座・教室の基本理念

本学における臨床・研究を遺伝医学の観点から支えていくと共に、遺伝医療マインド、特に遺伝カウンセリングマインドを身につけた臨床医、臨床研究者の育成を目標としております。

主な研究内容および診療内容

<研究>
1.大規模コホートにおける遺伝情報回付に関する研究:回付についての参加者認識と遺伝学的知識の関連性について(いわて東北メディカル・メガバンク事業との共同研究)
2.母体血を用いた非侵襲的遺伝学的検査(NIPT)に関する研究:属性間の特性比較・参加者の属性による検査への認識の相違・属性間の特性比較
3.遺伝性難聴に関する各種遺伝子解析とそれに伴う遺伝カウンセリングの検討
4.遠隔遺伝カウンセリングの有効性に関する研究
5.家系図の自動作成に関する研究:家系図作成を補助するソフトウェアの開発とその検証
6.出生前診断を経験したクライエントに対するin-depth インタビュー調査
 <診療>
1.各種遺伝性疾患に関する遺伝カウンセリング
2.周産期分野における各種出生前検査・診断(羊水・絨毛検査、血清マーカー検査、母体血を用いた非侵襲的遺伝学的検査:NIPT)と遺伝カウンセリング
3.家族(遺伝)性腫瘍に関わる遺伝子検査と遺伝カウンセリング
4.遺伝性難聴に関わる遺伝子検査と遺伝カウンセリング
5.各診療科において実施される遺伝子検査に関わる遺伝カウンセリング
6.各種臨床研究において、その実施が求められる場合での遺伝カウンセリング
7.妊娠とお薬相談室(附属病院薬剤部と共同)
<教授メッセージ>

臨床遺伝専門医とは:すべての診療科からのコンサルテーションに応じて適切な遺伝医療を実行するとともに各医療機関において発生することが予想される遺伝子に関係した問題の解決を担う、各診療科専門医の上位に位置する専門医資格です。岩手医科大学附属病院は認定研修施設であり、専門医資格取得に向けてサポートを行うことができます。当科では学位のみならず臨床遺伝専門医取得に関しても支援いたします。


医学研究科 修士課程 遺伝カウンセリング学


認定遺伝カウンセラー養成課程の概要

遺伝子解析技術の進歩に伴い多くの医学領域において遺伝学的な関与が明らかにされており、これまで関連性が少ないと思われていた疾患への遺伝学的解析が次々と行われるようになっています。本分野では多様化する遺伝カウンセリングへの対応、より高度で専門レベルでの遺伝診療への対応などが可能な臨床における遺伝スペシャリストとしての認定遺伝カウンセラーの養成を目的としています。人類遺伝学・臨床遺伝学・遺伝学的情報の取り扱い・チーム医療としての遺伝医療と遺伝カウンセラーの働き方・遺伝医療に関わる生命倫理・カウンセリング技術等について習得することができ、修士課程修了後に認定遺伝カウンセラーの受験資格を得ることができます。

リーフレット