内科学講座 [消化器内科消化管分野]
消化器内科消化管分野は、消化管疾患・胆道疾患・膵臓疾患を中心に診療、研究、教育を行う講座です。2013年に旧消化器・肝臓内科が分割されて誕生しました。消化管・胆膵の腫瘍や炎症性疾患を対象としてX線検査や内視鏡を用いた診療および炎症性疾患の病態解明に関する研究に力を入れています。
講座・教室からひとこと

松本主之 教授
わが国では胃癌の有病率が高く、大腸癌の増加も大きな問題となっています。消化管癌や胆膵腫瘍の診断や治療において光学医療は必須であり、この領域の技術革新には目覚ましいものがあります。消化管内科の責務は消化管・胆膵疾患患者に最新の機器を用いた精密な診断と最良の治療を提供することであり、そのためには熱意と技術の両方を備えた消化管専門医を育てること、消化器外科、病理診断科など多くの診療科と密に連携することおよび診断・治療における質の高い臨床研究を行うことが重要です。
近年ではクローン病や潰瘍性大腸炎などの罹患率の上昇もあり、その病態解明が急務となっています。当講座では炎症性腸疾患の発生メカニズムについても細胞レベルあるいは遺伝子レベルの研究を押し進めるとともに、この領域に関する多施設共同研究にも積極的に参画し、リーダーシップをとりたいと考えます。高い志をもつ研究者を歓迎します。
講座・教室の基本理念
・消化管、胆膵の臨床を重んじ、一例一例を大切にします。
・常に新知見を探索します。
・世界に情報を発信します。
主な研究内容および診療内容
- 主な研究
- 消化管腫瘍の分子病理学的解析
- 遺伝性消化管癌の遺伝子解析
- 炎症性腸疾患の遺伝子解析
- 炎症性腸疾患のバイオマーカー探索
- 乳頭括約筋の機能解析
- 機能性消化管疾患の病態解明
- 主な診療
- 消化管癌(食道癌、胃癌、大腸癌)のX線・内視鏡診断
- 消化管癌の内視鏡治療
- 胆道・膵腫瘍のX線・内視鏡疾患
- 胆道・膵疾患に対する内視鏡治療
- 超音波内視鏡下穿刺細胞診
- 小腸内視鏡を用いた小腸疾患の診断と治療