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解剖学講座 [細胞生物学分野]

組織学では、正常な組織・細胞の形態と機能を、神経解剖学では神経系の発生と構築を、発生学では私たちの体の成り立ちを学びます。講義と実習を通して、生命現象への理解を深めるとともに、他の医学生物学分野を学ぶための細胞生物学的な基礎学力を養うことを目標とします。

講座・教室からひとこと

齋野 朝幸 教授

齋野 朝幸 教授

解剖学講座(細胞生物学分野)は、教授以下の教員がそれぞれのテーマを持って研究しています。量産体制が整った大工場というよりは、家内工業的なラボです。けれども研究のレベルは、必ずしもラボの大きさには依存しません。自由な発想と強烈な知識欲こそ肝要です。また、研究をしている教員から高レベルのものを教わりたいという学生に応えるためにも、研究活動は重要です。
私たちは、旧来の考え方にとらわれず、新たな実験方法を模索しております。これまで国内外の研究者とともに共同研究もおこなって参りましたが、一層多くの成果を上げるためにも、皆様の来室を期待します。

講座・教室の基本理念

解剖学あるいは形態学というと古くさい学問のように思われがちです。解剖学の歴史は、人類が文明を持ったときにまでさかのぼることが出来ますから、たしかに古いことは確かです。けれども新しさが無いわけではありません。医学生物学の研究の最前線では、ゲノムの解読に次いで、細胞内あるいは生体内におけるタンパク質の局在が調べられています。また、生命形態の普遍性と多様性を観照する学問としてゲーテが提唱した形態学の考え方は、時代を超えた哲学と言っても過言ではありません。まさしく解剖学的な手法と考え方抜きに、これからの医学生物学研究は語れないのです。
本講座は、生命体の示す諸現象を「目で見る」研究をしているところです。イオンやタンパク質がどのように動いて、微細構造にどのような変化が生じるか観察する「動的形態学 Dynamic Morphology」を提唱しています。

主な研究内容および診療内容

  1. 生組織や細胞の情報伝達系の可視化
  2. 唾液腺・涙腺などの外分泌に関わる分泌機序の解明
  3. 微小循環、特に細動脈の収縮・拡張の調節機構の解明
  4. 消化管における知覚性神経終末分布の解明