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評価方針(アセスメント・ポリシー)

医学部  歯学部  薬学部  看護学部

医学部

本学医学部は、医療人として備えるべき資質を学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)に定めて、それに沿ってカリキュラムを構成しています。「誠の人間を育成する」との大学・学部の理念に立脚し、以下の指針に則って、学年ごとあるいは科目ごとに、認知領域、精神運動領域並びに情意領域を多面的に評価します。

  • 講義・演習のみの科目では、知識とその応用を査定します。実習を伴う科目では、技能、態度、コミュニケーション能力も評価します。臨床現場での実習科目では更に倫理・遵法精神と利他精神を評価対象にします。
  • 知識とその応用に関しては筆記試験や口頭試問、技能は実技試験、その他の能力は実習現場評価(レポート、スケッチ、段階的技能・行動表と業務現場評価法、および自己進達度表等を取りまとめたポートフォリオ)で査定します。
  • 筆記試験、口頭試問、実技試験は数値化して達成度を査定します。実習現場評価では、可能な限り数値化できる評価法を用いて達成度を客観的に査定します。
  • 評価方法の選定と合否基準の設定にあたっては、その妥当性、客観性ならびに実現可能性を考慮し、担当委員会にて年度ごとに見直しを行い、次年度開始時に被評価者と評価者にシラバスで呈示します。
  • 医学教育における順次性を考慮し、原則的に年度ごとの総括評価(進級判定あるいは卒業判定)をおこないます。
  • 科目合否判定や進級あるいはまた卒業時の判定にもちいる総括評価に加え、形成的評価を適宜おこなうことで、到達目標に至る道程を明らかにします。
  • 総括評価の試験で、所定の到達目標に達しなかった場合は、再試験をおこないます。また総括試験を何らかの事情で受験できなかった場合は、追試験をおこなうことがあります(獲得した点数の9割に減じられたのが、最終評価になります)。
  • 総括評価では、被評価者が不利益を被らないように客観性と公平性を保証するため、教務委員会と教授会の2段階で、追試験・再試験の結果判定も加えて2回おこないます。
  • 総括評価にあたっては、被評価者と評価者に利益相反がないことを確認します。
  • 評価結果は被評価者と学費負担者に開示し、疑義があった場合は応じます。
  • 科目(講義・演習・実習)を 1/3 以上欠席した学生は、原則として評価対象から外れます(欠点となります)。また、科目履修は出席することが前提ですので、出席することで総括評価に点数が加点されることはありません(いわいる「出席点」は、ありません)。
  • 各学年の進級・卒業要件と各科目の合否基準の詳細は、シラバスに明示するとともに、学年当初に被評価者に確認をとります。
  • 各科目の査定をもとにGrade Point Average; GPAを算出し、進路に対する助言をします。
  • 被評価者からの照会に応じる体制を整備します(総括試験問題と正答あるいは判定基準の保管、照会時の答案開示、等)。
  • 何らかの障がいにより通常の試験を受けることが出来なくなった場合は、学修支援の一環として補助を提供します。

 

  • 大学入学者選抜時の評価指針は、学生受け入れ方針(アドミッション・ポリシー)に含めます。
  • 「誠の医療人」にふさわしくない行動をとった学生は、他に定める処罰規定によって、罰します。
  • やむを得ない事由で欠席した場合の取り扱いに関しては、進級・卒業要件に記します。

 

 

歯学部

本学歯学部は、歯科医師として必要な知識・技能・態度を修得し、学位を取得するに値する人材を育成するためのカリキュラムを構成しています。多岐にわたる共通教育科目、基礎専門科目、臨床専門コース(科目)におけるカリキュラムでは、以下の指針に則って学年ごとに、あるいは科目ごとに、認知領域、精神運動領域並びに情意領域を多面的に評価します。

  1. 講義・演習のみの科目では、知識とその応用を査定します。実習を伴う科目では、技能、態度、コミュニケ-ション能力も評価します。臨床現場での実習科目では更に倫理・遵法精神と利他精神を評価対象にします。
  2. 知識とその応用に関しては筆記試験や口頭試問、技能は実技試験、その他の能力は実習現場評価(レポート、スケッチ、段階的技能・行動表と業務現場評価法、および自己進達度表等を取りまとめたポートフォリオ)で査定します。
  3. 筆記試験、口頭試問、実技試験は数値化して達成度を査定します。実習現場評価では、可能な限り数値化できる評価法を用いて達成度を査定します。
  4. 評価方法の選定と合否基準の設定にあたっては、その妥当性、客観性ならびに実現可能性を考慮し、担当委員会にて定期的に見直しを行い、次年度開始時に被評価者と評価者にシラバスで呈示します。
  5. 歯学教育における順次性を考慮し、原則的に年度ごとの統括評価(進級判定あるいは卒業判定)を行います。
  6. 科目合否判定や進級あるいはまた卒業時の判定に用いる統括評価に加え、形成的評価を随時行うことで到達目標に至る道程を明らかにします。
  7. 卒業に拘わる試験を除く各学年での統括試験では、所定の到達目標に達しなかった場合は、再試験を行います。また、何らかの事情で試験を受験できなかった場合は、追試験を行うことがあります(獲得した点数の9割に減じられたのが、最終評価になります)。
  8. 第5学年次で臨床実習を行うことができる知識・技能・態度が備わっているか否かは、共用試験(CBTとOSCE)と統括試験で判定します。
  9. 科目履修は出席することが前提です。各学年次の講義・演習・実習を1/3以上欠席した場合、第5学年次の臨床実習を1/5以上欠席または学外連携プログラムを欠席した場合は、原則として評価対象から外れます。統括評価に出席状況は加えられません。
  10. 各学年の進級・卒業要件と各科目の合否基準の詳細は、シラバスに明示するとともに、学年当初に被評価者に確認をとります。
  11. 各科目の査定をもとにGrade Point Average; GPAを算出し、進路に対する助言をします。
  12. 被評価者からの照会に応じる体制を整備します(統括試験問題と正答あるいは判定基準の保管、照会時の答案開示、等)。

  • 大学入学者選抜時のアセスメントポリシーは、アドミッションポリシーに含めます。
  • 本学学生としての資質に欠けると思われる行動をとった場合は、他に定める処罰規定によって、処分します。
  • やむを得ない事由で欠席した場合の取り扱いに関しては、進級・卒業要件に記します。

用語説明

  • 判定;合否で表すものとして用いる、査定;連続変数で表すものに用いる、評価;判定・査定を包括した用語
  • 段階的技能・行動表;ルーブリック、業務現場評価法;ワーク・プレイス・アセスメント WBAと言われるもので、代表的なものはMini-CEX (mini-clinical evaluation exercise)

 

薬学部

本学薬学部は、医療人として備えるべき資質を学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)に定めて、それに沿ってカリキュラムを構成しています。「誠の人間を育成する」との大学・学部の理念に立脚し、以下の指針に則り、単位制を採用し、学年ごとに、あるいは科目ごとに、知識、技能並びに態度を多面的に評価します。

  1. 講義科目では、知識とその応用を査定します。実習や演習科目では、技能、態度、コミュニケ-ション能力も評価します。臨床現場での実習科目では守秘義務や法を守る精神をもち、医療の担い手として相応しい態度をとっているかを評価します。
  2. 知識とその応用に関しては筆記試験、技能は実技試験、その他の能力は実習現場評価(レポート、段階的技能・行動表、および自己進達度表等を取りまとめたポートフォリオ)で査定します。
  3. 筆記試験、実技試験は数値化して達成度を査定します。実習現場評価では、可能な限り数値化できる評価法を用いて達成度を査定します。
  4. 評価方法の選定と合否基準の設定にあたっては、その妥当性、客観性ならびに実現可能性を考慮し、担当委員会にて定期的に見直しを行い、次年度開始時に被評価者と評価者にシラバスで呈示します。
  5. 薬学教育における順次性を考慮し、原則的に年度ごとの評価(進級判定)を行います。また、別途基準を設けて卒業判定を行います。
  6. 科目合否判定や進級あるいはまた卒業時の判定に用いる総括的評価に加え、形成的評価を随時行うことで到達目標に至る道程を明らかにします。
  7. 定期試験で、所定の到達目標に達しなかった場合は、再試験を行います。また定期試験を何らかの事情で受験できなかった場合は、追試験を行うことがあります(獲得した点数の9割に減じられたのが、最終評価になります)。
  8. 第5学年次で実務実習を行うことができる知識・技能・態度が備わっているか否かは、共用試験(CBTとOSCE)と定期試験で判定します。
  9. 科目履修は出席することが前提ですので、講義・演習・実習を1/3以上欠席した学生は、原則として評価対象から外れます(欠点となります)。評価に出席状況は加えられません(出席点は、ありません)。
  10. 各学年の進級・卒業要件と各科目の合否基準の詳細は、シラバスに明示するとともに、学年当初に被評価者に確認をとります。
  11. 各科目の査定をもとにGrade Point Average; GPAを算出し、進路に対する助言をします。
  12. 試験問題の正答等に関し、被評価者からの照会に応じる体制を整備します。

  • 大学入学者選抜時のアセスメントポリシーは、アドミッションポリシーに含めます。
  • 本学学生としての資質に欠けると思われる行動をとった場合は、他に定める処罰規定によって、処分します。
  • やむを得ない事由で欠席した場合の取り扱いに関しては、進級・卒業要件に記します。

用語説明

  • 判定;合否で表すものとして用いる、査定;連続変数で表すものに用いる、評価;判定・査定を包括した用語
  • 段階的技能・行動表;ルーブリック

 

看護学部

本学看護学部は、医療人として備えるべき資質を定めた学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)に沿って、カリキュラムを構成しています。「誠の人間を育成する」との大学・学部の理念に立脚し、学年ごとに、あるいは科目ごとに、以下の指針に則って多面的に評価します。

  1. 講義・演習科目では、知識とその応用を査定します。実習科目では、技能、態度、コミュニケーション能力を評価するほか、倫理・遵法精神と利他精神も評価対象とします。
  2. 知識とその応用および技能に関しては筆記試験ならびに実技試験、総合的な能力は実習評価で査定します。
  3. 筆記試験・実技試験・実習評価は、数値化して達成度を査定します。
  4. 評価方法と合否基準の設定にあたっては、その妥当性ならびに客観性を考慮し、担当教員が定期的に見直しを行い、次年度開始時に被評価者(学生)と評価者(科目責任者)にシラバスで提示します。
  5. 看護学教育における順次性を考慮し、原則的として年度ごとに進級判定あるいは卒業判定といった統括評価を行います。
  6. 科目合否判定や統括評価に加え、形成的評価を随時行うことで到達目標に至る道程を明らかにします。
  7. 定期試験で所定の到達目標に達しなかった場合は、再試験を行います。また、病気その他やむを得ない事由で定期試験を受験できなかった場合は、追試験を行うことがあります。
  8. 科目履修は、出席することが前提であるため出席による加算点はなく、所定の回数以上を出席しなければ評価対象から外れます。
  9. 各学年の進級・卒業要件と各科目の合否基準の詳細は、シラバスに明示するとともに、学年当初に被評価者に周知します。
  10. 各科目の査定をもとにGPAを算出し、進路に対する助言をします。
  11. 定期試験問題・正答および判定基準を保管し、被評価者からの照会に応じる体制を整備します。

  • 入学者選抜時のアセスメント・ポリシーは、入学者受入方針(アドミッション・ポリシー)に含めます。
  • 本学学生としての資質に欠けると思われる行動をとった場合の取扱いに関しては、学生懲戒規程に記します。

用語説明

  • 判定;合否で表すものとして用いる用語
  • 査定;連続変数で表すものに用いる用語
  • 評価;判定・査定を包括した用語

GPA;履修科目の成績評価を単位数に応じて重み付けした平均値で表したもの。Grade Point  Average の略語。