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急性心筋梗塞治療時の抗血小板療法を日本発の大規模試験で検証 世界的潮流であるアスピリン早期中止戦略に新たな知見

近畿大学医学部(大阪府堺市)内科学教室(循環器内科部門)主任教授 中澤学、同助教 髙橋邦彰らの研究グループは、帝京大学医学部(東京都板橋区)臨床医学・内科学講座主任教授 上妻謙、岩手医科大学(岩手県紫波郡)内科学講座循環器内科分野教授 森野禎浩、東海大学医学部(神奈川県伊勢原市)内科学系循環器内科学教授 伊苅裕二と共同で、国内69施設の医療機関が参加した多施設無作為化臨床試験において、ST上昇型心筋梗塞(STEMI)に対する緊急経皮的冠動脈インターベンション(PCI)で、心筋梗塞の再発などを防ぐため治療開始時から行う抗血小板療法として、従来の「抗血小板薬2剤併用療法(DAPT)」に対し、治療開始時からアスピリンを使用しない「プラスグレル単剤療法」が、新たな治療戦略となり得るかを検証しました。その結果、「プラスグレル単剤療法」では心筋梗塞の再発などが増加したことから、近年世界的に広がるアスピリン早期中止の流れのなかでも、急性心筋梗塞の治療開始時からアスピリンの使用を省略する治療戦略は慎重に検討すべきであると示唆されました。本研究は、再発性血栓リスクの高い急性心筋梗塞の患者において、治療開始時からアスピリンを省略する治療戦略を大規模無作為化試験で検証した世界初の研究で、今後より安全で効果的な抗血小板療法の検討に貢献することが期待されます。
本件に関する論文が、令和8年(2026年)8月29日(土)にアメリカのマサチューセッツ内科外科学会が発行する世界有数の医学学術誌「The New England Journal of Medicine(ニューイングランド ジャーナル オブ メディシン)」に掲載されました。

 

 

【ポイント】

  • ST上昇型心筋梗塞の患者を対象に、治療開始時からアスピリンを使用しない抗血小板療法を大規模無作為化臨床試験で検証
  • プラスグレル単剤療法は、従来のアスピリンを使用するDAPTと比較して重大な出血が少なかった一方、心筋梗塞の再発などが多い傾向を認めた
  • 本研究成果は、近年世界的に広がるPCI後のアスピリン投与期間短縮の流れに一石を投じ、今後より安全で効果的な抗血小板療法の検討に貢献することに期待

 

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