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総合移転整備計画

矢巾キャンパスへの総合移転整備事業

本学は、建学以来、盛岡市の中心部、内丸地区にキャンパスを構え、数多の医師、歯科医師の養成と地域医療の充実発展に最大限の力を尽くしてきました。
しかし、最先端の医療に対応した教育、診療を行うには、内丸キャンパスは狭隘で拡張が困難なため、新天地への大学及び病院の総合移転という壮大な計画を策定しました。
その第一次事業として、広大な土地を矢巾地区に取得し、平成19年、矢巾キャンパスとして開設、併せて薬学部を新設することができました。
平成23年には、第二次事業として、矢巾キャンパスに医学部・歯学部の基礎講座・共同研究部門を移転し、わが国で初めて医学部・歯学部・薬学部の医療系三学部を同一キャンパスに揃え、平成29年には新たに看護学部を開設し、四学部が連携する名実ともに医療系総合大学となりました。
そして令和元年、総合移転整備計画の最終段階である附属病院移転事業として、矢巾新附属病院及び内丸旧病院施設を利用した内丸メディカルセンターが開院しました。
秀峰岩手山を望む矢巾キャンパスの緑豊かな美しい自然は、豊かな人間性を涵養し、「人」と「生命」に真摯に向き合う「誠の医療人」を育んでいきます。

矢巾キャンパスのコンセプト

医学部・歯学部・薬学部・看護学部の医療系四学部がキャンパスに揃ったことで、学部間の連携が一層強固となり、垣根を越えた教育・研究が進んでいます。
この考え方は、矢巾キャンパスの施設設計段階から盛り込まれ、全ての教室や実習室、研究室は学部単位に設けられていません。仕切り壁もなく、フレキシビリティに富んだ造りとしてあり、生命科学の進歩発展や時代の要請に応じた自在なレイアウトの変更を可能としています。
矢巾キャンパスは新時代の総合医療を創造します。

本部棟・エントランス棟

  • 大堀記念講堂
    岩手山を一望するホワイエに囲まれた大堀記念講堂は、500名を収容することができます。全体を落ち着いた色調で統一し、格調ある空間としています。講堂正面には2面投影等、様々な映像を映し出す大型スクリーンを設置。また、同時通訳ブースのスペースを確保し、国際会議への対応も可能としています。
  • エントランスホール
    矢巾キャンパスの顔として、全面ガラス張りの明るく開放的な空間としています。4層吹き抜けの大動脈、キャンパスモールに連結してキャンパス全体を見通すことができます。分かりやすい動線を確保し、矢巾キャンパスのターミナルとなっています。
  • SGL室
    語学や問題解決型学習等の少人数教育や学生の自習スペースに最適な10人単位の小教室を20室用意しました。一部の部屋はパーテーションの開閉によりフレキシブルに活用することができます。廊下面をガラス張りとし、教育・学習活動のオープン化を図っています。

研究棟・講義実習棟

キャンパスモールを中心に東西に「東研究棟」「西研究棟」が配されています。1階部分には、交流スペースであるラウンジ。2~4階には教員室・研究室を配置しています。建物中央は、H型フロアの中央には学部・講座の隔てなく研究の共有化・活性化を図ることができる共有研究スペースを配置しています。

講義実習棟も「東」 「西」と名付けられ、いずれも医・歯・薬3学部が必要に応じて使用できるよう設計されています。学生の集中度が高い講義室を1階に、実習室を2~4階に配置しています。講義室の間にはラウンジスペースを配置し、学生のくつろぎの場としてだけでなく、教員と学生のコミュニケーションの場として利用しています。

  • 共同研究部門
    医・歯・薬の3学部の共同研究機能を1階フロアに集約しました。学部の垣根を越えた本学独自のユニークな共同研究の核となるゾーンを形作っています。
  • 講義室(西)
    スロープフロアの150人収容講義室を4室、フラットフロアの90人収容講義室を4室整備しました。150人講義室はスクリーンを2台設置、多様な講義に対応します。90人講義室はパーテーションを開放し、大講義室として利用することもできます。
  • 実習室(西)
    将来的なカリキュラム再編による合同実習を想定し、隣接する140人収容と80人収容の実習室は共通の仕様としています。パーテーションを開放すると一度に220人の合同実習が可能となります。

その他の施設

  • 琢誠館(学友会館)
    学生のクラブ活動の拠点、琢誠館には部屋を24室用意しました。1階には外から直接使えるシャワーを設置し、運動部の活動を支援します。3階の音楽練習室は防音、吸音設備を完備しています。
  • 動物研究センター
    本学で行われる動物実験を支援する本格的施設です。動物の飼育から実験までをセンター内で完結できることをコンセプトとし、1階には動物飼育室10室とP2感染実験室1室及び洗浄室、2階には実験室10室と手術室2室を用意しています。
  • 超高磁場先端MRI研究センター
    フルデジタル受信・多チャンネル送信対応の超高磁場7テスラMRI研究装置を導入しています。細密な解析による断層画像の撮影が可能となり、脳神経疾患や精神疾患を始め、人体の病態要因解明に大きな成果が期待されます。

矢巾キャンパスへの「附属病院移転事業」

本学は盛岡市中心部の内丸地区にキャンパスを構え、医療人の養成と地域医療の充実・発展に尽力してきました。しかし最先端の医療に対応した教育、診療を行うには内丸キャンパスは狭隘で拡張が困難なため、矢巾地区への総合移転事業をスタートさせました。
その最終段階であり、120周年記念事業の一環である「附属病院移転事業」は一大プロジェクトとして、平成29年3月から矢巾新病院の新築工事が開始、令和元年6月末に竣工、同年9月21日に矢巾新附属病院及び内丸旧病院施設を利用した内丸メディカルセンターが開院しました。附属病院は高度治療・入院機能を持つ1,000 床規模の特定機能病院として整備し、岩手県の中核病院としてだけでなく、将来的には北東北・北海道を視野に入れた三次医療の拠点エリアとして位置付けていくことを目指しています。

矢巾キャンパス
附属病院

附属病院は患者さんを中心に考える「患者さんにやさしい病院」をコンセプトとしています。患者さんの病状が急変したときに即座に対応できるよう「医者は患者さんの近くに」の理念を掲げるとともに、患者さんに負担をかけない動線に配慮した、コンパクトで機動的な病院です。
また、高度医療を提供することはもちろん、災害時にも患者さんの安全・安心を確保する「災害に強い病院」を目指します。

  • 病床数1000床の特定機能病院
  • 入院・治療を中心とした病院強化
  • 小児、周産期、救急部門の機能強化
  • 県立療育センター及び盛岡都南支援学校を整備し、三次医療拠点ゾーン形成

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内丸キャンパス
内丸メディカルセンター

盛岡市中心部の利便性を最大限に生かし、外来機能を充実させ、患者さんの窓口として常にトップクラスの医師・スタッフを配置するとともに、迅速かつ的確な診断を行い、緊急時には矢巾新病院に搬送するなど新病院との密接な連携体制を整備しています。
矢巾新附属病院開院後しばらくは既存の施設(現在の附属病院)を利用し、本格的な着工は将来的な盛岡市中心市街地のまちづくりの観点も踏まえ、今後行政や商工会議所も含めて協議を行っていきます。

  • 病床数50床の高度外来機能病院
  • 矢巾新病院との密接な連携体制を整備
  • 日帰り又は短期入院での迅速な検査・診断体制を構築
  • 歯科医療センターを併設