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解剖学講座(人体発生学分野)

講座・分野紹介

私たちの教室では、身体はいかにして形成されるのか?或いは、老化していくのか?生命現象のダイナミクスを規定する原理を解明したい!そんな思いを実現すべく研究・教育に取り組んでいます。特に、脳血管の発生と脈管網の形成、さらにその老化について、ゼブラフィッシュからヒトまでを対象にして、特別な顕微鏡と遺伝子解析手法を用いて研究しています。これらの成果は脳形成の謎解きのみならず、脳の高次機能の解明に繋がります。

主な研究内容

◆基礎研究:脈管ネットワーク形成因子の探索
血管を形成する細胞は流れのない状態で何かに導かれるように、ネットワークを形成していきます。このネットワーク形成は血流の有無に左右されること無く、遺伝子情報として決められたものです。我々は脈管ネットワークの形成規定因子の同定を目指します(図はラット胎児の脳血管)。
また、我々は動・静脈だけでなく、リンパ管(胸管)発生のイメージングに世界で始めて成功し(Nature medicine 2006)、リンパ管細胞が体幹の静脈由来の血管から派生してくることを明らかにしました。動脈・静脈・リンパ管発生は個別のものではなく、胎生期では、相互移行する機構の存在が疑われます。我々はこの分子制御メカニズムを研究しています。人体発生学
◆臨床研究:アテローム性動脈硬化症の診断法開発
内頸動脈狭窄症は脳梗塞の原疾患として危険な病気です。頸動脈の動脈硬化により血管の内面が障害され、血栓形成を誘発し、脳梗塞を発症します。健康診断で血管内面の損傷の程度が診断できれば、脳梗塞や心筋梗塞などのアテローム性血栓症が予防でき、重篤な脳梗塞を減らすことも可能です。我々は脳神経外科学教室・神経内科学教室と協力して、この病気の診断マーカー分子を探しています。

学生へのメッセージ

博士課程の研究者志向の方は、形態学的解析手法や分子生物学的な手法を学び、脈管形成に関わる新しい細胞、分子の発見の研究に携わってもらいたい。臨床研究に関心のある方は、臨床講座と協力しつつ、脈管病の病態解明を目指してほしい。修士課程の方は人体構造を解剖学実習で学んでもらい、自身のスキルアップを図って欲しい。われわれの研究へ、皆さんの参加を期待しております。