センター長あいさつ

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センター長あいさつ

ポジトロン断層法検査[PET]と直線加速器[リニアック]による最新鋭システム
岩手のあらたな放射線制がん連携拠点をめざして…。

PET・リニアック先端医療センター長 中村 隆二

PET・リニアック先端医療センター長
中村 隆二

 本センターはポジトロン断層法検査(Positron Emission Tomography:PET)と直線加速器(リニアック)による外照射放射線治療を行う岩手医科大学附属の放射線診療ブランチとして平成22年12月に開設されました。
 PETは’がん’のブドウ糖代謝亢進を応用した機能画像とMDCT形態画像を統合表示するPET/CT装置を用いて行われます。1回の検査で全身を探査してトレーサ(18F-fluorodeoxyglucose:FDG)が異常集積する原発と転移巣を高い確率で検出しCTマップ上に明示します。また、FDGが集積しにくい病変もCT所見で補い総合的ながん局在診断を行います。平成22年より早期胃癌を除くすべてのがんで保険適応となり、プロトコールにPET検査を必須とする多施設共同臨床試験が始まるなど需要が拡大しています。初回治療前の病期診断、治療効果判定、再発の早期発見などがん診療の多くの場面でPETは指針となる情報を提供する重責を担っています。
 外照射放射線治療の照射野において、がんとこれを取り囲む正常臓器の重なりをCTボリュームデータによる仮想空間で最小化する三次元放射線治療は、小さい標的に多数のビームを集光する定位照射や、複雑に入り組んだ重なりを強度変調した多門照射で切り分け線量格差をつけるIMRTへと進化しました。仮想の治療計画を生身の体に誤差なく適用するために、当センターは治療台上でX線透視やCT画像を取得して位置精度を担保する画像誘導放射線治療(IGRT)対応機種をもって開設しました。平成24年には、この機能をよりシンプルで高い次元から実現する高速IGRTシステム(ExacTrac)を新たに導入し、患者さんの身体的負荷を軽減しながら高品質の照射治療を実施しています。
 当センターは新鋭の放射線診療機器と専門スタッフで万全をはかりながら、岩手医科大学はもとより独自の外来をもってがん診療最前線にup to dateされた全身検索情報を迅速に届け、負担の少ない放射線治療を提供しながら地域のがん診療に参画しています。

  • 腫瘍センター

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