附属病院の概要
Home > 附属病院の概要 > 病院長のあいさつ

病院長のあいさつ

杉山徹 病院長

病気だけではなく“人”を診る
患者様中心の医療の実践

岩手医科大学附属病院
病院長
杉山病院長署名

岩手医科大学の建学の精神「誠の人間の育成」に基づき、病気だけではなく“人”を診る患者中心の医療の実践が附属病院が提供する医療の原点です。最新の医療設備と医療機器を備え、研究・教育能力を有する約3,000人の医療スタッフが勤務しており、標準的医療の提供に加え、先進的な医療も提供しております。その一方、病院は老朽化が進んでおり、駐車場や待合スペースの狭小化、採血室の混雑や旧式トイレなど、アメニティー面に対して多くのクレームをいただいておりますが、安全面、衛生面には日々、細心の注意を払っています。同時に、平成31年5月新病院の新築・移転(矢巾)に向けての大事業が動いており、来年2月の着工予定です。内丸の現循環器センター・PET/リニアックセンターの一部を改装して、内丸医療センターとして歯科・内科を主とした高次な外来機能を有する病院として整備を進める予定です。矢巾新病院が開院した後に盛岡市とも連携して内丸医療センターを核とした内丸地区の美観整備に取り掛かると聞いております。内丸医療センターの整備が進むためには矢巾新病院が開院直後から機能できることが必要条件です。矢巾新病院は盛岡中心部から遠く、アクセスは良いとは言えず、県立病院、市立病院、診療所の先生方との連携こそがその推進力となります。
岩手医科大学附属病院は県内唯一の特定機能病院として、47の標榜診療科を有する本体には、救急車のみならず、Doctorヘリ搬送患者の治療を24時間体制で行う岩手県高度救命救急(災害医療)センター、重症合併症を有する妊婦・新生児の治療を集中して行う総合周産期母子医療センター、腫瘍センターでは先進的ながん医療を患者さんも含めた多職種(医歯薬科看)チーム医療(ともに創る医療)を行い、がんの治癒のみならず、多くのがん患者会やボランテイアの方々の協力下に「がんサロン」や「がん相談支援センター」、また、「がん緩和ケア」チームにて「がんとの共生」も支援しております。一方、治験拠点病院として、治験センター(臨床研究支援センター)ではGCPに基づく将来の医療を見据えて多くの新薬開発に取り組んでおります。今後は患者に種々の治療を提供できるように、国や企業と連携した拡大治験や「人を対象とする倫理指針」に基づく医療(医師主導臨床研究)として先進医療Bに加え、国が推進する患者申出療養(混合診療)への適切な対応が求められ、病院内に対応できる窓口を設けております。付属施設として、循環器センターも東北一の規模であり、歯科医療センターでは豊富な人材で種々の口腔疾患に対する標準・先進医療を行っており、医・歯連携した医療を加速します。頭頸部外科と口腔外科は統合へ向けた話し合いを着々と進めており、全国有数の症例数を持つ高度な医療へつながります。がん治療などと口腔ケアは密接な関係があり、医・歯の密接な連携がとれることは岩手医科大学の特徴です。さらにPET/リニアック先端医療センターも備え、全人的医療の提供を全身臓器横断的に実践致しております。
アメリカでは、例えばM.D.Anderson病院のように、臨床研究をいかに行っているかが患者から高い病院評価を受けるファクターになっています。チームで連携を取り合いながら前に進む、チーム医療は、正確かつオープンな情報開示、証拠に基づく治療の受け入れ、インフォームド・コンセントの理解、臨床試験及び治験の成功、これらすべてが病院機能に非常に重要です。とはいえ、システムを変えないと、なかなかその先につながらないので、今後、システムをいかに変えていけるかが重要と考えます。岩手県ではICT下、カルテが共有できるようになれば、県内病院群での均てん化と拠点化が推進されると思いますが、岩手医科大学病院はこの中心として機能していきます。ICTでつなぐとは言え、ベースはface to face であることを忘れずに、新病院新築移転に向けて、その時に次世代型機能を完備・発揮できるよう微力ながら努力させていただきます。
特定機能病院として、岩手県医療を守る観点から岩手県医科・歯科医師会の先生方のご協力が欠かせません。平成12年発足の「特定機能病院医療連携協議会」に伴い、「地域医療連携室」を設置しており、この機能強化により地域の県立病院、民間病院や診療所(かかりつけ医)と密な連携し、安心・安全な医療を提供目指します。ご紹介いただいた患者情報はできるだけ速やかに紹介先にご返事致します。附属病院は治療機関のみならず、社会の顔として、治療のみならず、予防、病気とは?あるいは「共生」について市民の皆様方への情報発信を公開講座などで行っていきますし、医師会の先生方とも協力して「学校教育」にも力を注ぎたいと思います。
すべてに垣根はありません。患者さんはお困りのことがあれば、「相談支援センター・医療福祉相談室」や「がんサロン」にご相談ください(無料)。また、地域の医療者の方々は「地域医療連携推進室」にファックス紹介に加え、インターネット予約やコールセンターの設置も進めていますのでご紹介いただければ密な連携サポートを取らせていただきます。
岩手医科大学附属病院は皆様方とともに成長する病院を目指します。