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寺山 靖夫 教授

最先端の画像診断技術と強固な連携体制により脳疾患をトータルに治療

略歴 PROFILE

出身(大学・都道府県)

岩手医科大学・北海道

専門分野

神経内科・老年科疾患 全般

得意分野

脳血管障害、脳循環代謝、頭痛、認知症、臨床評価スケール、疫学

経歴

1979年4月慶應義塾大学医学部内科学教室入局、1990年1月医学博士(慶應義塾大学)米国Baylor医科大学神経内科ResearchAssociate、1994年8月清水市立病院神経内科部長、1996年11月米国Baylor医科大学神経内科脳循環研究室Associate Director、1999年8月横浜市立脳血管医療センター神経内科医長、2003年5月岩手医科大学内科学講座神経内科・老年科分野(前:神経内科学講座)教授

専門資格等

日本内科学会認定内科医、日本神経学会専門医、日本脳卒中学会専門医、日本頭痛学会専門医

研究概要

○高磁場MR(I 3T、7T)、3次元超音波装置、PETを利用した神経系の画像化と各種神経疾患の画像診断 ○神経疾患の脳循環代謝の測定 ○神経疾患(脳卒中、パーキンソン病、認知症、片頭痛、変性疾患)の客観的・定量的重症度評価の試み ○神経内科領域におけるトランスレーショナルリサーチとしての薬物臨床治験の開発

その他加盟学会等

日本内科学会(評議員)、日本神経学会(評議員)、日本脳卒中学会(幹事)、日本頭痛学会(理事)、日本脳循環代謝学会(幹事)、日本脳神経超音波学会(理事)他

寺山 靖夫

脳疾患の代表3つをトータルにできる数少ない診療科

二十一世紀は「脳の世紀」と言われています。ニューロサイエンスを専門とする神経内科はその中心に位置すると言っても過言ではありません。

神経内科・老年科分野では、脳卒中、アルツハイマー、パーキンソン病という3つの脳疾患の代表的なものを扱っています。岩手医科大学は人材が豊富で、各分野の専門医がいます。脳卒中、アルツハイマー、パーキンソン病をトータルに治療できるところは、そんなにはないと思っています。

学生教育と高度な専門知識が必要とされる日本神経学会認定専門医の育成にも力を入れており、人口10万人あたりの神経内科医の数は全国的に上位を占め、さらに県内の神経内科医の6割は専門医としての資格を有しています。

PET/CTや超高磁場核磁気共鳴装置を活用した先進的治療

岩手医科大学は世界的に見ても最先端の画像診断技術を有しています。

現在、PET/CTや超高磁場核磁気共鳴装置(MRI)などの世界最先端技術を駆使し、神経系画像化と各種神経疾患の画像診断を行い、より安全で、最適かつ効果的な治療の開発を目指しています。神経疾患の脳循環代謝の測定、神経疾患の客観的・定量的重症度評価の試み、神経内科領域におけるトランスレーショナルリサーチとして薬物臨床治験の開発などを行っています。


さらに、超高磁場7テスラMRIの導入したことにより、200ミクロンの超高精細画像の撮影が可能になり、医療の現場でも、これまで不可能だった脳卒中(脳梗塞)の急性期の血管異常や血流の変化を捉えことが可能となり、飛躍的に脳疾患治療の進化が進むと考えられています。

DBSなど新しい手法も採用

従来、難治性のパーキンソン病や、本態性・症候性振戦、ジストニアなどの不随意運動症に対する脳外科治療として脳の特定の神経細胞を破壊する治療が行われていました。

最近、これに代わる治療法として深部脳刺激療法(Deep Brain Stimulation:DBS)が脚光を浴びており、当科でも実績をあげています。

DBSとは脳の深部に留置した電極からの電気刺激により、その部位の活動を抑えて、従来の外科治療で行われていた脳深部の破壊術と同様な効果を得るという治療法です。従来の方法に比べて手術に伴う副作用が少なく、刺激の調節が可能という利点があります。

共同研究による体系的な総合診療が強み

岩手医科大学では、画像処理・外科・基礎分野・内科の共同研究が進んでいます。これが岩手医科大学のアイデンティティでもあります。

この共同研究・共同診療体制をより強固なものにしながら、内科全般の知識と技術を駆使して疾患の局所診断を行い、その病態を解明して体系的な総合診療を行っていきたいと考えています。

また、県立病院をはじめ、県内各地の基幹病院に神経内科医を派遣し、地域医療、特に人口過疎地の医療にも大きく貢献していくことも大切な任務です。

今後も「医師である前に人間であること」、「すべての科学的研究はベッドサイドから」の信念で研究と臨床を実践していきたいと考えています。