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総合診療医学講座

講座・教室からひとこと

下沖 収 教授

下沖 収 教授

近年,医療に対するニーズの変化,医療資源の地域偏在,社会保障費の増大などが大きな問題になっております.従前より,わが国では臓器別専門医による高度専門医療の発展が図られ目覚ましい成果を上げてきました.その一方で急激な超高齢社会への移行を迎え,地域においてあるいは総合病院においても複数の医療問題を抱える患者さんに対して包括的に対応できる医師の重要性が認識されるようになりました.総合診療医学分野では,臓器・疾患にとらわれることなく全人的・包括的診療ができる基本能力に加え,家族や地域社会も診る視点を備え,さまざまな医療現場でしなやかに対応できる総合診療医養成を目指します.

講座・教室の基本理念

「人間愛に基づき,求められる診療や場に朗らかに対応できる心・技・知の探求を続ける」

当講座において目指すべき医師像は,

  • 臓器・疾患を問わずに応需
  • 求められる診療・場に対応できる柔軟な姿勢
  • 総合診療能力に対する向上心
  • 専門医療の理解
  • EBM(Evidence Based Medicine)の活用
  • NBM(Narrative Based Medicine※)の重視
  • 心理・社会的問題にも寄り添う心
  • 患者・家族・地域社会も診る視点
  • 積極的なチーム医療の実践
  • 専門医へのタイミングの良い紹介
  • 心優しき臨床医であるとともに真摯な研究者でもある

※Narrative Based Medicine:物語(患者背景)と対話による医療

診療内容

1.受診するべき専門診療科を特定できない発熱,倦怠感,体重減少,浮腫,痛み,めまいなどの症候を有する患者さん

2.診断の難しい症候の患者さんや,複数の健康問題を抱える患者さん

3.臓器別専門科からコンサルテーションを受けた患者さん

研究

1.医療資源の地域偏在と方策に関わる研究

2.活動量計を活用したフレイル予防のための介入研究

3.通信機器付血圧計による脳卒中予防への介入研究

4.医学生,卒後研修医に対する総合診療教育手法の開発

5.漢方医学の実践力向上のための教育方略の探索

6.1例1例の経験を症例報告として発信

 

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