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病理学講座 [先進機能病理学分野]

 病理学では医学の基礎的知識をもとに臨床医学への橋渡しとして疾患の病因や病態と臓器の変化について学びます。特に当教室では、炎症・免疫学的疾患を中心に、病気の本質を理解できるように講義や顕微鏡実習などを行っております。大学院生の研究もリウマチ・膠原病を中心に自己免疫疾患の病態解明が主なテーマとなっています。
 最近は、これらの疾患を蛋白質や遺伝子を解析する先端的な方法を用いて、機能的な面も含めて解明しようという立場で研究が行われています。

講座・教室からひとこと

澤井高志 教授

澤井高志 教授

 遠くに岩手山の全景を眺めることのできる矢巾は秋には北上川を鮭が遡上し、南昌山の周辺の木々もきれいに色づきます。このように矢巾は自然環境に恵まれております。このような素晴らしい環境のなかで学べる私たちは本当に幸せです。
 しかし、この素晴らしい環境のなかでゆったりした生活を送りつつ、他方では情報化時代の厳しい競争社会を生き抜いていかなければなりません。これは研究者だけではなく、学生諸君にも共通して言えることであり、医学・医療の変革に適応していくためにも早く生徒から学生へと脱皮していく必要があります。一生懸命勉強して、疲れた時には周辺の自然の季節による移り変わりを眺めながら散歩するというのが理想的な情景です。
 当教室ではリウマチ・膠原病の病態解明について研究しており、これからも世界に誇れる成果をあげていきたいと思っております。

講座・教室の基本理念

 講座の基本理念は“よく学び、よく遊べ”です。また、社会を構成する一員として人との和を大事にすることも重要です。当講座は比較的自由な雰囲気で勉強のできるところだと思っています。希望すれば国内外の学会へも自由に参加できますし、国外の研究機関とのつながりも持っています。高い目標に向かって努力してほしいと思います。
 大事なのは自由のなかにこそ一番厳しさがあることを自覚して欲しいということです。

主な研究内容および診療内容

  1. 関節リウマチ・膠原病における組織破壊の機序と細胞外マトリックスの動態
  2. 膠原病における肺高血圧症の発症機序
  3. 医療情報における遠隔病理診断(テレパソロジー)の発展と普及